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Rambling Noise Vol.104 「LOST CHILD その27」

皆さんにもご経験がおありではないだろうか。

とにかくたぁーんと飲んだ翌朝には、昨夜の記憶が定かでないなんてこと。飲んでた時は絶対ちゃんとしていた筈だとの確信があったとしても、なお。


人間は、ノンレム睡眠の時に短期記憶の貯蔵庫である脳の海馬から大脳に伝達が起こり、レム睡眠の時にそれを安定させて長期記憶に定着させていると言う。
恐らく、短期記憶を長期記憶に定着させるエネルギーが、酔いを覚ますという活動に消費されてしまって、こうなっちゃうんじゃないかとアサノさんは推察する。
深夜に締めラーメンを食べて寝ると、食物の消化にエネルギーを取られて、酒が抜け切れずに二日酔いに陥る、といった現象と同じ様な理屈で。

それは兎も角。


吹っ飛んでしまったネタは帰ってこない。
手掛かりを失したアサノさんのするべきことは何?
んんんと。

しれっとバックれちまうか。


「ヨシ! オレも書く。ショートドラマの台本〜!」
とは言ったものの、ど〜せ酒の席だし。

だが残念。アサノさんは、こういう時にはカッコマンなのだ。意外にメンツに拘っちゃう系なのでやんす。
そんなワケだから、アサノさんてば、無い知恵絞り出してアラサッサ、リモドラ部 打ち上げ会から二週間弱の2020年8月5日に初稿を書き上げて、『ドラマチック×シネマチックスクール』の仕切人である加藤智久さんに送信した。

タイトルは『nice fright』。
ちゃーんと飛行機ネタだ。どんなもんだ。

で、加藤さんからは、登場人物のキャラ付けとかに関するアドバイスが幾つかと、彼らの心情についての質問なんかがあったので、修正を施してどうやら第二稿にて一旦の完成を見た。

こうなると調子に乗るというか、タガが外れるというか、その気になったアサノさんは、早々に二作目の執筆にも手を付けるのであったが、なんと、ここで懐かしのRambling Noise Vol.5「フォーエバー After the クリキャロ」に繋がっちゃうのである。

(引用始め)
そうだ! 宇宙人をネタにしたお話を一本書いてみるとしよう。
と、アサノさんは思いついた。
その宇宙人は、たまたま地球の電波を捉え、そこで観たウルトラマンに憧れてやって来る、というのはどうだろう。
彼の最大の謎は、折角作り上げた科学特捜隊や、ウルトラ警備隊、MATなどの素晴らしい地球防衛の組織が、何故ことごとく半年余りで解体してしまうのか、ということだ。
そして恐れるのは、自分も地球に行った途端に3分間でバタンキューになってしまうかどうかだった・・・。
(中略)
「いや待て」
そこまで考えて、ハタと気がついたはアサノさん。
「これじゃあまるで、映画『ギャラクシー・クエスト』の二番煎じだ」
その映画は、SF作品を現実だと勘違いして、出演俳優たちに宇宙人が救いを求めにやってくるという、スタートレックをオマージュしたパロディだったのだ。
(引用終わり)

こりゃダメじゃーん。


(続く)

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