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[推し本]成瀬は天下を取りにいく(宮島三奈)/ゼゼカラをいつか見たい

とにかくめちゃめちゃ面白くて元気をもらえる!
こういうの待ってた!という、これまでにないヒロインキャラ成瀬の突き抜けた変人ぶり、大津を舞台に滋賀愛が溢れるローカルさ。
2020年8月の、コロナ禍始まってすぐの西武大津店閉店を軸に、中2だった少女が高3になるまでのオムニバスだから実はまだ見ぬ未来まで描いているのです。
少女というイメージからはかなり外れ値な成瀬。
とりあえず勉強はできるし、何をやらせても器用、不愛想なのか生真面目なのか、実験好きなのか(高校3年間で髪がどれだけ伸びるか実験するために入学式前日に坊主にする)、狙っているのか狙っていないのか(ゼゼカラが何かについては是非本書を読んでいただきたい)とにかく痛快。
この、コロナを経て、我々がまだ見ぬ未来まで描くのは瀬尾まいこの「わたしたちの世代は」もそうでしたが、成瀬はコロナも友人関係も恋愛も受験もグズグズ悩まないし、メンタル強すぎて、ぜひいつか天下をとってほしい。
続編を待つ!

「わたしたちの世代は」についてはこちらにも書きました。


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