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女子力が低い?気にする必要なし!その理由を女子力ゼロの私が解説するよ

時々女子ということを忘れがちになる@アセクシャルです。
20代から化粧はしないしムダ毛は一切そらないし、
おしゃれにも興味がない。
つまり「女子力がない人の特徴」にことごとくひっかかるタイプです。
そんなもの別に欲しくないので、正直言われたところでどうってことはないのですが…

「女子なのにおしゃれに興味がないって変でしょうか?
女子力低いと言われますが、興味がないので悩んでいます…」
「恥ずかしながら、女子なのに片付けが苦手で部屋が汚いです…」
「女子力がないから、結婚できないんじゃないかと悩んでいます。身だしなみには気を使ってる方ですが、どうすればいいのかわかりません…」

と、女子力という言葉をまともに受け取った挙句に悩み、意味もなく自己嫌悪におちいり、女子としての自信をなくしている真面目な女の子たちがたくさんいます。

私はそんな子達に、声を大にしていいたい。

みんなー!!
女子力なんてなくても気にしないで大丈夫だよ!!!


「いや、女子力は必要だよ。そもそも男受けとかじゃなくて、それが本人の向上心に繋がるならいいじゃない」


と寝言をいう人がたまにいうんですが、
だったら女子力とか無駄にふわふわした言葉を使うなーーーーー!!
と、思うんです。

それなら向上心をもて、でいいじゃないですか。
あえて”女子”とつけて性別を限定する行為は

「女にはこういう力が自然に備わってるはずだよね!だって女子だもん!」

っていう女子に対する夢見がちなステレオタイプを正当化してそれを強要する言葉です。

だから世の中の女子よ、女子力なんて言葉に騙されるな!

立ち止まって考えてみてください。


なぜ、女子だと綺麗でいなければいけないんでしょう?
なぜ、女子なら片付けが得意じゃなければいけないんでしょう?

そこに、女子である必然性ってあるんでしょうか?


「女子は料理ができて当然」という風潮があるけど、なぜシェフは男性の方が圧倒的に多いんでしょうか?

ちなみに、そんな私も一応女子という事で子供の時は
「じゃあ私も大きくなったら自動的に料理ができるようになるのかー」
と、のほほんと構えてた。

したら、全然できないっていうね。

気づいたら野菜の切り方一つとして知らないまま成人してた。
いやー、びっくり。

「なぜ当然とされていることと現実がこんなに違うの??」
と疑問に思い始めたのもこの頃からです。


女子力の定義とは?


女子が持ってて当然とされている能力。通称、女子力。
改めて、その正体は一体なんなんでしょう?


調べてみたら、結局女子力って具体性がないのか、人によっていってることがビミョーに違う。

でも、ここではひとまず”女子”とわざわざ性別を限定していることから
「女子特有の能力および才能」

婚活とかモテに有利であるとされていることから
「それがないと異性からモテない」類のモノだと想像します。

ネットで見た具体例でいうと、

・料理ができる
・よく気がきく
・笑顔がいやされる
・おしゃれ、身だしなみがいい
・身の回りが綺麗

という感じ。

しかし実際、料理ができてよく気がきいて笑顔がいやされて、おしゃれ、身だしなみがよくて、身の回りをキレイに片付けてる男子は女子だって欲しい。じゃあ、何で女子に限定する必要があるんでしょうか?

正解を見る前に、ちょっと考えてみてください。






その答えは…

女子力は、女子のためのものではなく男子のためのものだから。


うっかり女子が主語で女子に関係あるトピックかと勘違いしそうになりますが、実際は男が女に求めている「女らしさ」を称して「女子力」といってるわけです。

その女らしさっていうのも結局主観なので、人によっていうことが違う。
女子力の具体例を求め出したら、男性の理想の数だけリストが増えるというわけ。

って事は、
「あいつ女子力低い」というのは
「あいつは俺の思い描いてる女子の模範に当てはまらない!」

と、言ってるにすぎないわけです。

つまり、こちらとしては死ぬほどどうでもいい。

はい、カラクリがわかったところで「あいつ女子力低い!」と言われても
そんな奴相手に女子としての自信を失うのは言語同断、
お前の理想とか知らんわボケっ!と心の中で舌打ちしときましょう。


「女子力」をむやみに使うことの危険性

もちろん、女らしさを要求する男性ばかりではないです。

しかし周りにそういう男性がいなくても、雑誌やメディアなどで連呼されてると、否が応でも「女子として評価される対象」としてみられているプレッシャーになりますよね。

しかも世の中には男女問わず、”女子力”を「男が考える理想の女らしさ」ではなく、「女性があるべき姿」だと思い込んでいる人がいる。

その結果、現実との違いに自信をなくしたり失望する人が出てくる…。

これは、理想を押しつけられる女子だけではなく、
健全な男子にも有害な状態です。

なぜかって、実際
「女性の家に行ったらすごく散らかっててびっくりした」
「彼女が全然料理をしない人でショックを受けた」
みたいな発言をする人が今だにいるからです。
うん、ただのそれ思い込みだから。

まあ、その最初のショックを乗り越えて女性以前に個人として見ることができる人ならいいんですけど、

「いや、女なのに料理ができないのは変だろ」

と、自分の思い込みを正当化&強要しようとする洗脳済みの男性も世の中にいるのです、残念ながら。

それを真に受けて、自信をなくして傷つきながら自分を偽った生き方をしている女性がいるのが、非常ーに遺憾です。

騙されちゃダメ。
そいつはただの差別主義で、あなたが傷つく必要は一ミリもないんです。

誰のための女子力?
とりあえず女性のためのものではない。

結局「女子力」や「女らしさ」「男らしさ」がやってるのって洗脳と同じ。つまりウソ情報です。
「女とはこういう存在ですよ」「男とはこういう存在ですよ」と思い込ませたいだけ。実際には女性も男性も、一人一人違って当たり前。
そりゃ人間だもの。

でもそういう当たり前のことを忘れる人が世の中にはいて、さらにそういう人に差別意識を植え付けようとしてる人もいるのですよ。
それで利益を得られる人がいるからです。

例えば女子力を商売ににしてる美容業界、メディア、企業。
一部の女性差別主義者、女性の権利を認めたくない政治家とも
利害が一致します。

女に理想の姿を押し付けてる!と炎上したCMがいくつかありますけど、あれはやり方が下手くそだから。もっと上手い差別のやり方は、常識の仮面をかぶって社会に存在することです。
女子力という言葉もその一つ。


繰り返すけど、全ての男性に差別意識があるわけではないよ。

でも、今の日本はメディアがこぞって差別発言を「自然に」まぜて使っているので、それを日常的に子供の時から浴びていると…差別だと意識しないまま「世の中の常識」としてすり込まれてしまう。

私が子供の時に「女性は料理ができる=自分も大人になったら料理ができるようになる」と無邪気に思い込んだように、「彼女が全然料理をしない人でショックを受けた」男性はこれからもきっと出てくる。

その結果、

実際の存在からかけ離れた理想の女子像を現実だと思い込まされ、
理想と違う現実の女性に失望し、それに当てはまらない女性をバカにし続けた挙句「理想の女性がいない」と我が身を嘆く男性、

理想と現実とのギャップを埋めることに必死になり、できない事を恥じ、
そんな自分に失望し女性としての自分に自信をなくす女性が世の中にたくさん出てくる。

それって女性にとっても男性にとっても不幸じゃないですか?



女子力なんて無くてもいい。
悩むのはやめて、自分らしく生きよう


化粧がつまらないなら無理してやらなきゃいい。
料理ができなくても、絶望しなくていい。

私なんてわき毛すらそってないわけだけど、思い込みがなくなった今の方が100倍楽だし生きやすい。
社会の意見よりも自分の意見を尊重して生きてる自分が好きだし、
自由で快適だよ。

「女子力」「男らしさ」「女らしさ」みたいな性別に縛られた生きづらい
社会よりも、個人の魅力を認めてくれる社会の方が絶対楽しい。

最後に、女子力がないとお嘆きの女子のみなさんへ。

女子力なんて幻想に負けるな!

誰になんと言われようとも、あなたはあなたのままで十分魅力的ですよ。