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インターネットに怯えながら肉を焼いた

お疲れ様です。皆さんは、日々をやっていますか?日々が皆さんにやられているという意識はありますか?

ストレスは色々あるので解消するTIPSも様々ですが、僕には「美味い寿司、もしくは肉を食うこと」があります。どうしようもなくなってしまったので寿司を食べようと思い立った先週の土曜、隣町の100円回転寿司に行くか?800円の皿もある高い回転寿司に行くか?

ネコを撫でながら2時間悩み、1時間運転して100円回転寿司に向かいました。30分待ってカウンターに着座するも、左隣は僕より年下と思しき夫妻と赤子、右隣を母校の制服を着たアベックが鎮座ドープネス。酸っぱき思ひ口にす!

そもそもが寿司代をケチった僕サイドに非があるということで、せめて夜は美味い肉を食いたい。ということで肉塊を買って自分で焼いて食いました。ご査収ください。

「正しいレシピ」のマウンティング

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本題の前に少しだけ。

インターネットで料理の話するの、怖くないですか?

特に日ごろ料理をあまりしない人が、SNSに写真をアップすることをためらってしまうケース、あるあるではないでしょうか。

例えば「パスタ作ったンゴ」と写真付きで投稿したら、「ちゃんとオイル乳化させた?」「トマトソースなら茄子のほうがいいのでは?」といった「アドバイスに見える何か」がビョコビョコ飛んできたり。

また世は空前の「映え時代」。料理の見た目にうるさい「盛り付け警察」も多く、「色合いが悪い!緑が少ない!」「高い食材なのに乗せるのはタダで貰った皿w」などと騒がしいコメント欄を僕は見たことがあります(料理なのでクソリプとは言いません、あえて)。

昔からテレビや雑誌などの媒体だったり、アナログにおふくろの味だったりとたくさんのレシピが受け継がれてきました。しかし昨今のインターネットでは、世間がおいしいとする「正しいレシピ」でマウンティングする「クッキング正義マン」がたくさんいます。

特に「ペペロンチーノ」と「ステーキ」に関する話題は彼らの手で燃やされがちで、料理系動画や調理実況スレは頻繁に荒れています。お前たちはオリーブオイルで先祖の墓を燃やされたのか?

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そんな一つの「戦場」であろうインターネット料理界。そもそも正しいレシピとは何なのか?作った料理の匂いも届かないような見知らぬ相手に、なぜ正義を振りかざされる必要があるのか?もっと気軽に「美味しくできたよ!見て!」って言い合えるようなやさしい世界を願って、僕が恥じらいもなく肉を食って焼いた様子を写真付きで紹介します。要するに僕の焼いた肉を見てくれ。

あらかじめお伝えすると、基本的に「自分がうまけりゃそれでいい」という性分かつ貧舌(ひんぜつ)なので、高い食材も調味料も器具も出てきません。くさいフライパンは出てきます。また個人的に肉塊を焼くことが趣味なので、次回以降の再現性を高めるためにも文章化していきます。それでは、やっていきましょう…

肉塊を買う

今更ですが作るのはローストビーフです。この日は100g198円のオージービーフを使いました。買って間もない「素肉写真」がないので忘れましたが、我が家は3人暮らしなので450gぐらい買ったような。成人なら一人150gぐらいは瞬で食べます。

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精肉コーナーに置いてある無料の牛脂も、後々使うのでいただきました。己の脂肪を他者に差し伸べる座組、整えていきたい… 

下ごしらえ

はじめに肉塊の全面を容赦なくフォークで突き刺していきます。「ザクッ」ではなく「ブチッ」という感触に近い。この時点でストレスは多少解消されました。

は思っている以上に多め、コショウは悪目立ちしない程度にふりかけます。チューブにんにくも好きなだけ塗りつけ、上からオリーブオイルを垂らしたら1分程度しっかり揉み込んでいく。たまには肉塊以外のものも揉みたいですね。新規提案など…

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サランラップに3重くらい包んだら、そのまま常温で40分ぐらい放置します。実はこのタイミングで、自分の調理模様をインターネットに公開することが怖くなりました。使う調味料の量や放置する時間など、肉塊を焼く段取りは人によって本当に様々です。あぁ軍靴の音が聞こえる、、

ですが肉塊を焼くようになってから5年ぐらい、家族や友人たちとムシャムシャ食ってはバカバカ酒を飲んできたので、大間違いはしてないはずと勝手に解釈しました。あとプロ野球スピリッツのアプリでSランクの松田宣浩が当たったのでどうでも良くなりました。

焼いて保温

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くさいフライパンに牛脂を溶かし、肉塊の全面をトングで持ち上げながら焼いていきます。各面1分弱ぐらいだったかな、飛んでくる脂が熱すぎて覚えていません。

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焼けたら、肉汁が溢れないようアルミホイルでぴっちりと巻いていきます。

普段はさらにタオルにくるみ予熱で火を通すのですが、飛騨はすでに寒いため炊飯器で保温する方法を初採用しました。ジップロックに「焼け肉塊」をぶち込み、できるだけ真空にして封をします。炊飯器に沸騰したお湯を入れ、「真空焼け肉塊」を沈めます。浮いてこないように皿をかぶせました。ちなみにこの過程の写真はありません。なぜなら炊飯器が汚かったから…

このときソースについて考えるのを忘れていたことに気づきました。思いつきで肉汁の残ったフライパンに赤ワインと醤油を入れて焦がそうとしたのに醤油が、、ない、、

朝ご飯のときはあったはず??内閣府がシュレッダーにでも???15分ほど自問自答していると父が現れたので尋ねると、昼に自分の部屋で使っていたということでした。イカ刺しでも食べてたんですか?仕切り直してソースを作りましたが、油っこくて塩気も強かったので次回に向けた反省点です。

切って盛り付ける

炊飯器で15分保温したら取り出してスライスしていきます。前回包丁の切れ味が悪くて大変だったので、お茶碗の裏のでっぱりに包丁を擦りつけて研ぎました。これは練馬に住んでいた元カノに教えてもらったTIPSです。二人の思い出は…

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切ってから火入れが甘かったことに気づきました。15分では短かったので20分ぐらいかな。いつもより柔らかく感じたのは、保温のおかげか、はたまた練マザファッカー…

さて今回はカッティングボードに盛り付けました。東京時代にBBQでモテようと購入したものです。その日は特に戦果はありませんでしたが、初めて会った太った先輩と太った後輩が美女人氏をメグって深夜まで争った挙げ句、なぜか3人でタクシーに乗って横浜に向かっていました。ヒプノシスマイクごっこでもしたのでしょうか?

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ベビーリーフで緑を足し、切った肉を並べます。肉をどう折りたためばいいのかいつも苦戦します。ソースのお洒落がけについても練習が必要ですね。

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ちなみにこちらは手が滑ってぶちまけた方です。むしろこちらの方が正解なのでは、、

食う

味は良かったです。もう少し薄切りできると食べやすかったのですが、肉塊がグニャグニャと柔らかく切りづらかったので、やはり保温の時間を伸ばす必要がありそうです。

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ソースも塩辛かったですけど、おかげでビールがめちゃくちゃ進む「無限麦酒吸引」が発生しました。次回はさっぱりさせたいので、バルサミコ酢あたりを勉強してから臨みたいですね。

ちなみに生まれて初めてカッティングボードに乗った肉を見た父が、「この木の板はどこの製材所でもらってきたんだ」と尋ねたときは笑いました。息子が新木場のほとりでモテようとして購入したものです。

以上です!インターネット料理界は怖いところですが、実際に食べる自分や家族を大切に、平穏で健やかな日々をやっていくしかないですね…そしゃ

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