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アニメが好きな家族

先週末、夫と長男が『シン・エヴァンゲリオン劇場版:II』を鑑賞した。
エヴァファンの長男にとっては、延期につぐ延期に耐えて涙をこらえ、待ちに待った上映だった。
「ああ、おもしろかったーーー」
大満足な面持ちで帰ってきた長男。よかったねー。
「いやー、よかった。おかちゃん(←私のこと)もぜひ観てほしい」と夫。
シンエヴァも無事に観ることが出来たし、長男は安心して来週の小学校卒業式を迎えられると思っている。


家族のアニメ歴
夫は自他ともに認めるアニメ、特撮ヒーローオタク。
付け加えると格闘技も好き。
関心のあるもの、話題になったものはとりあえず全て録画し、夜な夜なコツコツと観ている。
これはすばらしい!私や子ども達にみせたいと思ったものは永久保存版に、今は時間的に観られないと判断したものはディスクに保存。

「おじいになったら、ぜんぶ観る」

夫の口癖だが、録画してまだ観ていない数のディスク枚数は膨大で、正直なところ200歳くらいまで長生きしないと、全ては観きれないであろう……という量だ。
購入したDVDボックス、独身時代からのビデオテープもある。(VHSもベータも、ビデオデッキを所有)


父の英才教育を受け、乳幼児時期から昭和から平成のヒーロー、戦隊ものを観て育った長男。
小学校入学頃から『機動戦士ガンダム』や『新世紀エヴァンゲリオン』などに自ら手を広げ始める。
好きなものをとことん深く追求するタイプ。ガンダムの知識は父をも完全に超えている。(夫調べ)
好きなアニメに刺激を受け、イラストを描き、独自の創作につなげたりもする。私は長男作のマンガのファン。


次男は時代に合わせられる男。
ステイホーム期間中に『鬼滅の刃』にはまる。
今は『進撃の巨人』が大好き。わかりやすい。
みんなが面白いって言うし、流行ってるから観てみたら、面白かった!というかわいい理由でひたすら何回も観続ける。もうやめて、というほど観る。
主題歌を楽しそうに口ずさむ姿にキュンとなる母。

私は世界名作劇場シリーズで育った。
ハイジやネロ、マルコ、ラスカル、ペリーヌにアン、トム・ソーヤ、フローネ、ルーシー・メイ、今でも好きだ。キャラクターもお話も好き。
2歳年下の弟と一緒にウルトラマンも観ていた。
当時飼っていたミドリガメの名前はエイティ。


子どもと大人とアニメ
子ども達が生まれ、彼らを通して新しい作品に出あうことも増え、我が家のアニメ時間がより色濃くなってきた。
兄と弟でも好みが違う。
それぞれが好きなもの、ふたりが一緒に好きなもの、その違いもまた面白いと私は感じている。時にはケンカにもなるけれど。

私や夫の親世代(70代以上)は、まだ「アニメ=子どもの観るもの」という意識が強いのかもしれない。

昨年から大ヒットしている『劇場版 鬼滅の刃 無限列車編』の映画を次男と私で観てきた、と夫の母に話した時、

「あやしもさん、ご苦労さまね。〇〇(次男)につきあって映画館にまで行って……」

と同情されたので、いえいえ、私もすごく観たくて、だからつきあったんじゃなくて、ふたりで一緒に観に行ったんですぅー、と思わず力説してしまった。煉獄さーん!!!心を燃やします!

今日私はひとりで『シン・エヴァンゲリオン劇場版:II』を観てきた。(次男はエヴァに興味がない)
映画館のオンラインチケットを購入しながら、兄弟に話した。
お母さん、明日エヴァの映画を観てくるね、いいかな?

「いいよ、いいよ、行ってきて。おとーさーん、お母さんが明日、シンエヴァ観に行ってくるってーーー」 
笑顔で夫に伝えてくれたふたり。ありがとう。


今朝の朝刊を読みながら

「あっ!おかちゃんは朝刊は読まないようにして。エヴァの映画のことが載ってるから。しかもかなりネタバレ〜〜〜!!(笑)」
すかさず教えてくれた夫。ありがとう。


観てきたよ。
すごく良かったよ。泣いちゃったよ。


アニメ作品はもちろんそれ自体が面白いけれど、私は"誰かと好きなものを共有できる楽しさ"がとても好きだと、今さらながら思う。
家族で楽しめるしあわせ。たとえそれが、今だけであってもいい。

私が好きなものとあなたが好きなものが、同じだったり、違ったり。

私は、あなたがそれを好きという気持ちがわかる、というやさしい気持ち。
自分はそれが好きじゃなくても。
相手の好きだという気持ちを、わかって、思ってほしい。ケンカすんな!

そんなことを考えながらも、庵野監督はやっぱりすごいな…と大満足で帰ってきた。
3月22日の『プロフェッショナル仕事の流儀』も今から楽しみにしています!








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