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イムジン河 ... バート・バカラックに匹敵する個性的なメロディ
この唄の奥深さは、様々のところで語られています。今更、ワタクシごとき能天気ジイサンが説明する必要もないでしょう。 ちょっと違った視点で.... こんなことを感じました。 メロディについてです。 和音を意識して作るメロディもあるでしょう。鼻歌で出来上がるメロディもあるでしょう。意識して突拍子もないメロディにする場合もあるかもしれません。 ポール・アンカの『ダイアナ』という唄を知っているでしょうか。楽譜に書くとなんて単純なメロディ、ただ和音をなぞっているだけ。でも、これはこれで、とてもオリジナリティがあり、聴いていて楽しい。 さて『イムジン河』。 このメロディーって バートバカラック や ジョニ・ミッチェル、そして ポール・サイモン みたいな天才メロディーメーカーのような作りですね。 何気なく聴いていると(または歌っていると)、しっとりしているけど力強いメロディだな、とは思うんだけど、この凄さに気付きにくい。 『ダイアナ』とは正反対で、音と音のふり幅がとても大きい。なのに、何気なく聴いているし、何気なく歌える。楽譜におこして初めて気づいた。 イムジン河は、北朝鮮で高宗漢(고종한)さんが 1950年代に作られたという。驚きである。すでに バートバカラック や ジョニ・ミッチェルと同様なメロディーメーカーが朝鮮半島にいたんだ、と。 イムジン河のアレンジをしている最中、そんなことを考えたりしてました。 2024年3月(IROMBOOK 森晃久)
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