物価高原因の倒産 2.3倍

東京商工リサーチが11日発表した4月の全国企業倒産件数は、前年同月比25%増の610件だった。前年同月を上回るのは13カ月連続。とりわけ物価高を原因とする倒産が49件と、前年同月に比べ2.3倍に増えているのが目立つ。原材料価格の上昇を販売価格に転嫁できない中小企業が減らなければ、倒産件数の高止まりが長期化する可能性がある。

実質無利子・無担保の「ゼロゼロ融資」の返済が本格化するなか、回復が遅れた企業を中心に再建を断念するケースも増えている。ゼロゼロ融資を受けた後に倒産した件数は38%増の43件となった。

負債総額は2.5倍の2038億円となり、2カ月ぶりに前年同月を上回った。4月26日に民事再生法の適用を申請したユニゾホールディングスの負債額(約1262億円)が全体を押し上げた。

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