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【中学生でも分かるニュース解説!2023/7/23(日)】世界で熱波、豪雨が猛威 地球温暖化が影響 異常気象「新たな日常」に

今日のニュース

アスパラガスtのニュース解説。
今日は、「世界で熱波、豪雨が猛威 地球温暖化が影響 異常気象「新たな日常」に」

について、ニュースを解説します。
今日はニュースの内容から見ていきましょう。

世界中で異常気象が起きています

<北アメリカ州では…>

アメリカの西部では連日43度を超える日々が続いています。
カナダでは、暑さの影響で900件の森林火災。
うち6割は制御不能だそうです。
43度って…
アスパラガス家の現在のお風呂の温度は38度設定です。
お風呂より暑い日が続いているなんて信じられません。

<ヨーロッパ州では…>

ヨーロッパでは、スペインやイタリア、ギリシャなどが猛暑に見舞われている。2021年8月にイタリアのシチリア島で観測された欧州の最高気温48.8度が、今年はその温度が更新される可能性も高いようですね。

<アジア州では…>

 アジア州も猛烈な暑さに見舞われている。
中国では北西部の新疆ウイグル自治区トルファン市で16日に52.2度を観測。気象当局によると、7月中旬としては国内最高記録となった。地表温度は80度に達し、ネット上では「巨大なサウナのようだ」といった書き込みが見られたようだ。
52.2度…
もはや想像できませんね。
韓国では、今月の豪雨で死者が40人を超え、日本も今月、九州北部で記録的な大雨となり、9人が亡くなっています。

このような状況が続いていることから、
WMO(世界気象機関)は、

「地球温暖化の影響で異常気象の頻度は増しており、
残念ながら『新たな日常』になりつつある」

と世界中に警鐘を鳴らすことになったようですね。

さて、地球温暖化による異常気象が

「新たな日常」

となりつつあるようです。
地球に生きる地球市民として、
私たち一人ひとりがこのメッセージをどう受け取め、
行動を改善していくかが問われていますよね。

ですが…

なかなか世界各国の足並みが揃わないのが現状です。
今日はなぜ足並みが揃いにくいかを簡単に見ていくことにしましょう。

今日の復習教材

全分野(地理・歴史・公民)統合型テーマ
  ・・・地球温暖化
     南北問題、南南問題
     BRICS、グローバルサウス
     COP(気候変動枠組条約締約国会議)

みなさんも知っての通り、地球温暖化は地球規模での大きな課題です。
われわれ人類は開発をどんどんと進めて生活を便利にしていった半面、地球環境にどんどんと悪影響を与えていくことになりました。その主な原因は、工業化に伴う二酸化炭素の排出です。様々な開発をするのと同時に、二酸化炭素の排出はどんどんと増えていきました。その結果、地球温暖化をもたらしています。
この問題はとてつもなく大きな問題であるが故に、国際的な会議が定期的に開かれています。それが、COP(気候変動枠組条約締約国会議)と呼ばれるものです。ここで、世界各国の二酸化炭素削減目標などが話し合われ、その目標をもとに各国が動いていくことになります。

さて、この地球温暖化は、中学生が社会科で学ぶべきどの事象ともつながっています。今日は、その中でも国際的な部分のみをかいつまんで解説しようと思います。

そのために、少し中学校の知識の復習をしていきましょう。

<南北問題と南南問題>

「南北問題」「南南問題」という語句を覚えていますか?

「南北問題」からいきましょう。
この言葉はとても単純で、地球全体を見た時に、

「北半球に先進国が多く、南半球には発展途上国が多い」

状態があったということです。
つまり、

「地球の北と南では経済格差がかなりありますよね」

ということですね。

アメリカ・イギリス・ドイツ・フランス・ロシア・日本など

先進国の名前をあげると、確かに北半球の国しかありません。
これらの国はそのほかの国よりも速く発展し、
今は世界の先進国となっているのです。

では、南の国は発展していないかというと、
そうでもないんです。

「BRICS(ブリックス)」という言葉は知っていますよね?

近年急速に発展しているブラジル・ロシア・インド・南アフリカ共和国の頭文字をとった造語です。
この中に、ブラジルや南アフリカ共和国など南半球の国々があります。

最近は、「グローバルサウス」なんていう言葉も出てきています。
インド、インドネシア、マレーシアなど、急速に発展してきている国が南側に多いことから、このような名称になっています。

このように南側の国々もどんどんと発展してきている国も多くなってきました。

つまり、南側の国の間でも、経済格差が大きくなっているんです。
これが、「南南問題」という語句の意味です。

世界の状況をまとめてみると…

ここまで復習すると、世界各国の立場を大きく3つにまとめることができます。

 1⃣ 一番初めに発展し、世界のトップに立っている北半球を中心とした先
   進国
 2⃣ 現在急成長して、先進国に迫ろうとしているBRICSやグローバルサウ
   スと呼ばれる国々
 3⃣ いまだ発展しにくい状況が続いている国々

地球温暖化を防止するためには、二酸化炭素の削減が必要です。
ですが、冒頭にも述べたように国の経済発展のためには、
二酸化炭素を排出することが不可欠なんですよね。
その観点から、二酸化炭素削減に関する1⃣・2⃣・3⃣の国々の意見を考えてみましょう。
(少し極端な表現ですが…中学生にも分かりやすくするためにご容赦ください)

 1⃣ われわれはもうすでに発展している。これからは地球環境のために全
   世界で二酸化炭素を目指そう。それが地球と私たち人類のためだ。
 2⃣ これからの我々の国の経済発展は二酸化炭素の排出無しでは成しえな
   い。1⃣の国はすでに歴史的にたくさん排出してきたじゃないか。より
   多く削減すべきは1⃣の国々で2⃣の我々はまだ削減すべきではないよ。
   発展が優先だ。1⃣の国だけ発展できたなんてずるいよ。
 3⃣ 1⃣と2⃣の対立がどのように動いていくか、少し様子を見ておこう。

と、こういった感じになっちゃうんですね。

だから、近年開催されているCOP(気候変動枠組条約締約国会議)は、各国まとまりにくい状況になっています。世界各国が納得できる目標が作れずじまいになっているんですね。

まとめ

各国の事情が様々にあるため、世界でまとまることは困難な状況にありますが、私たち1人1人が、日々の生活レベルで意識できることはたくさんあると思います。
その視点で、全世界の人々が動き出したら、とてつもなく大きな力になりますよね。
だからこそ、こういったニュースには敏感でいてほしいなと感じています。

さて、今日は最近起こっている異常気象から地球温暖化の国際的な状態について深めていきました。

全分野(地理・歴史・公民)統合型テーマ
  ・・・地球温暖化
     南北問題、南南問題
     BRICS、グローバルサウス
     COP(気候変動枠組条約締約国会議)

少し大きなテーマでしたが、
こういった語句は中学生でも学ぶ語句ですよね。
そして、この語句を理解することで、
この記事からより深く考えることが出来るんです。

みんなが学んでいる社会科授業は、実際の社会とこうやってつながっています。










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