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お手入れ


うら若き頃より、化粧品、とくに基礎化粧品と呼ばれるいわゆる洗顔後の肌につけるものは同じものを使ってきた。
とある有名化粧品ブランドのものだ。

まいにちまいにち、夜メイクを落としたあと、化粧水をつけ、乳液をつけ、その上で水分補給のジェルをつけ。乾燥する季節には保湿クリームつけ。
現在の美貌を保てているのも?化粧をするようになってからこのかたウン10年ほど、毎日せっせと行ってきたこの一連のルーティンのおかげだと思っていた。
いったいいくつの化粧品容器が空になったことだろう。

これだけ欠かさず続けてきたことなのに、最近あるとき、何故だか、本当に何故なのだか、突然思ってしまった。



これ必要?




たしかに肌の調子はよいけれど、ずっと続けなければならないことだろうか。
ちょうど化粧水もきれるころだし、1つずつやめてみようと思った。

果たして。

なんと、今は化粧水も乳液も保湿ジェルも使っていない。
一日置きに、夜にハンドクリームを目と口の周りに薄く伸ばすくらいで済んでいる。
でも別に洗顔後もつっぱらないし、毛穴もきれいになった。気がする。
朝起きたあとも洗顔料で洗うのはやめた。
水でぱぱっと洗うだけ。こうなってみると以前の手順がえらく面倒に感じる。
ルーティンだったことは一体なんだったのだろうか。

使わないと、肌の水分が。乾燥が。老化によるシワが。油分もプラスしないと。という危機感からtoo muchなことになっていたのだろう。
一定の効果はあったと思うが、ここまで何もしなくても大丈夫だと思わず、自分でも驚いている

意外と他にもあるかもしれないな。

長年の習慣でぜったい必要だと思っていたけれど、やめてもあまり変わらないということ。





雨の音が強くなってきました。

おやすみなさい。いい夢を。

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