親愛なる皆さま

ごきげんよう。
屋根裏の歌劇座 座長のリチャです。

今日は秋の新譜CDアルバムから、『アノニマス＊ロータス』という楽曲をご紹介しますね。

つい最近、歌劇座の所属メンバーに正式加入した『みるる』ちゃんが担当している『ミルル』という花の妖精の物語。

（所属メンバーはキャラクターもゼロから一緒に作り上げています）

深いふかい森のなかには、唯一光の線が届く小さな泉がありました。
その泉に空の隙間から流星の雫が降ったある日のお話を、歌曲で描きました。

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ここはどこかの世界の
どこかにある森の奥
朝も夜も真っ暗で
ひみつの場所
隠してる

一筋の光が射し込む泉
水面に浮かんでる
ゆりかごの花

目覚める頃に誰か
見つけてくれるかしら
遠く聴こえるものが
これはなあに
心が弾むよ

眠りのなかで出逢った
夜空で舞うお星さま
いつかみたことあるような
懐かしさを響かせる

耳を澄ましたなら
光が満ちた
あれはきっとそうね
ロータスの夢

叶えるためにそっと
瞼を開けてみたの
自由に飛べないけど
それでいいの
誰かが笑えば

ひとりぼっちに
慣れっこなんて
寂しいでしょう
だからこうして
いつもいつでも
触れてたいの

目覚める頃に誰か
見つけてくれるかしら
聴こえた何かはどこ
怖がらずに近付いてみよう

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▼制作メンバー
lyric: 花咲めぐり
music: ワロキ
vocal: みるる

▼作品特設ページ
https://theater2nd.tumblr.com/

▼CD通販ページ
https://mecanbaco.theshop.jp/items/8453872

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泉のなかほどに咲くひとりぼっちの蓮の花、ロータスの蕾のなかで妖精が目覚めました。
ロータスはその妖精を『ミルル』と名付けました。
花が開いた外の世界は何もかもがはじめて。
触れるこれはなあに、香るこれはなあに、遠く聴こえるこの音はなあに？
ミルルはふと風に乗って微かに聞こえた『音』に興味を持ちました。

やがてロータス以外の花や動物などに触れコミュニケーションを学びます。
そのうち飛べるようにもなって、少し遠くへ行くこともできるようになりました。
いつものように森の空を散策をしていると、これまで遠く聴こえたあの音がすぐそばに。

ミルルが見つけ出した『音』の正体は『屋根裏の歌劇座』の『公演』でした。
それからは目が覚めるとこっそり泉を抜け出して歌劇座に通い続けます。
あるとき小さなくしゃみをして、歌劇座に住み着いた旅猫（同じく所属メンバーの夜市が担当する『ヨイチ』）に見つかってしまいました。
慌てて隠れようとするとパクっと口に咥えられて座長の元へ送り届けられたのです。

座長のプリマ・ステラ（歌劇座ではトップスターのこと）は、小さな来訪者を歓迎し『屋根裏ひみつ基地（座長の部屋、またそこで行われるイベント名）』に招き入れました。
そこでミルルは、公演が行われる夜の間だけ、自分も歌劇座の『星歌隊』として舞台に立ちたいと想いを伝えたのです。

こうして人間の姿と透明で雑じり気のない純粋な歌声を手に入れました。
しかしそんなミルルにロータスは花の中に戻ることを許しませんでした。
ミルルは後ろ髪を引かれる思いで、泉から星歌隊の隊員が暮らす寄宿舎へと旅立つのでした。

今日も暗闇の帳に包まれる深い森。
不器用でやさしい蓮の花が、またひとりぼっちで過ごす長い夜がはじまります。
ロータスは明るく広がる世界で自由に飛び回るミルルの姿に思いを馳せました。
遠くの歌劇座からほんのり聴こえる、誰よりも澄んだ歌声。
その姿は観えずとも離れ難い心のつながりを覚えるのでした。

みなさんの子どもの頃の夢は何でしたか？
歌劇座の曲でそんな時代を懐かしむ機会がありますように。

さて、今日のお話はこれでおしまい。
歌劇座は次なる流れ星を、『屋根裏ひみつ基地』で待っています。
どんな願いでも座長の魔法で、今宵はあなただけの物語を奏でるでしょう。

「わたしはいつだって、キミの成長を見届けよう」

屋根裏の歌劇座
座長 リチャ より



▼作品特設ページ
https://theater2nd.tumblr.com/

▼CD通販
https://mecanbaco.theshop.jp/items/8453872

※ノートを購入すると、フルコーラスの楽曲データをDLできます。