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天降る日の茶夜会

屋根裏の歌劇座 feat.瀬戸ちとせ
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※試聴版。オリジナル版(03:11)は購入後に視聴可能。

親愛なる皆さま

ごきげんよう。
屋根裏の歌劇座 座長のリチャです。

今日は昨年秋の新譜CDアルバムから一曲。
タイトル曲を飾る『天降る日の茶夜会』という楽曲をご紹介しますね。

それは永遠の命を持て余していたメイド長の物語。

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夜空でひらり 暗闇ベール
今宵だけの茶夜会へ
真っ赤な絨毯 ひみつ扉
わたし誘うメロディ

溢れる言葉をキラキラ乗せて
回転木馬が飛び出した

らったたた ららら
しゃらららり らららん
どこへ向かうの
あなたはだあれ

懐かしさに目を閉じたら
たくさんの絵画が
光浴びてくるくるりと
フィルムに変わってく

屋根裏の鏡 映る少女
誰か似てる気がする
振り向いたのは碧い瞳
ふいに名前つぶやく

溢れる言葉をキラキラ乗せて
たまらず部屋から飛び出した

「フリルとか そうねリボンもいいな
 ふわふわ真っ白パニエで卵を割るの
 フライパンに落とした愛情を
 ふっくら焼き上げて
 ああ思い出したわ あなたはわたし」

月が微笑む舞台のうえ
夜に溶けた欠片で
星くずジュース
パンケーキどうぞ
誰でもみんな召し上がれ

君とひらり 暗闇ベール
今宵だけの茶夜会へ
真っ赤な絨毯 ひみつ扉
わたし誘うメロディ

溢れる言葉をキラキラ乗せて
回転木馬と夢見るの

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lyric: 花咲めぐり
music: ワロキ
vocal: 瀬戸ちとせ

▼作品特設ページ
https://theater2nd.tumblr.com/

▼CD通販ページ
https://mecanbaco.theshop.jp/items/8453872
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彼女は屋根裏の歌劇座の人びとが暮らす寄宿舎を切り盛りするメイド長。
見た目の幼さからは想像がつかないくらい博識でとても元気です。

彼女は永遠に子どもの国で生まれ、不老不死の身体を持つ女性でした。
ある程度成長すると、ずっと子どもの姿で生き存えるその身体。
国で暮らすものたちにとっては当たり前のことですが、とても疎ましく感じていました。

あるときのこと、吟遊詩人から聴いた舞踏会に憧れてこっそりと故郷を出ました。
しかし外の世界ではこれまで出逢った誰もが、自分より先に天寿を全うして去ってしまうのです。
寂しさと無力さを感じながら何十年もひとりきりで旅を続けます。
やがて屋根裏の歌劇座へたどり着いた頃には百年以上の時が経っていました。

メイド長と座長は、座長がまだ幼い頃に出逢いました。
魔法が使える座長とは互いのひみつを打ち明けるとすぐに親しくなりました。

座長は誰かの夢を叶えるお手伝いをする魔法をかけます。
メイド長が世界一の料理人を望めば、美味しい食材と調理場を用意しました。
ただ本当の心から望む「寿命を授かる」魔法だけはかかりませんでした。
けれど彼女はこの歌劇座と出逢い何かが変わっていたのです。

座長はメイド長にしかできない魔法(ギフト)を授けました。
それらにようやく生きがいを感じ、充実した日々を送っているのでした。

今では歌劇座の誰もが信頼するメイド長。
座長の話し合い手をしたり、ときには隊員たちの母のように厳しい言葉もかけます。
毎日のお仕事はとても大変だけれども、彼女の心はとても満たされているのでした。


みなさんには、メイド長のようにどうにもならないことに耐え忍んだ経験ありますか?
歌劇座でそのやさしい心を癒すような音楽と出逢えますように。

さて、今日のお話はこれでおしまい。
歌劇座は次なる流れ星を『屋根裏ひみつ基地』で待っています。
どんな刹那でも座長の魔法で、今宵はあなただけの物語を奏でるでしょう。

「わたしはいつだって、キミの想いの傍で寄り添おう。」

屋根裏の歌劇座
座長 リチャ より



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※ノートを購入すると、フルコーラスの楽曲データをDLできます。

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朗読劇と歌で物語を表現する混声合唱隊『星歌隊』が所属する団体。座長と所属メンバーによるキャラクター創作設定を元に、コンセプトに沿った物語音楽CD作品やライブ・1日カフェイベントなど様々な活動を行っています。