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団鬼六.エッセイ。

1931年生まれ
皆様、団鬼六と言えば“最後の文豪”
女性の官能美を描いた
SM官能小説家でも有りますよね。

1974年.日活ロマンポルノ/花と蛇

数々のSM作品を生み出した団鬼六。
団鬼六と言えば官能小説.
しかし、私はこの官能小説類を読んだ事が有りません。
(何故…?と思われるかも知れませんが….)

しかし、自伝エッセイ類は殆ど読破してしまいました。
やはり最後の文豪です.達筆でした。
本人の体験談は本当に面白いですよね。

事実は小説より奇なり.
このフレーズが正にぴったりと当てはまる
エッセイの数々でした。

様々な人達と出会った際に文中では団鬼六自身が
自分はライトなアブノーマルだと綴ってあった事がとても印象的でした。

何事も深みに入ると自身の行為や
周囲が見渡せなくなる故に.
自身が性癖についてライトである自覚があるからこそ、常に第3者の目線で各々が持つ性癖を軽快に語れるのだとも思いました。

この数々の体験談が元となって作られている作品も多数存在するのだろうなと想像が膨らみます。

“枯れ木に花が”
この作品も団鬼六自身の様々な経験が
巧みに組み合わされ物語が構成されております。

快楽なくして老後なし.
一期は瞬く間の如く、早いのです。

団鬼六に触れる機会が無かった
SMには余り興味の無い方々も.
特にシニア男性の皆様には是非一度、エッセイを読んで頂きたいと思いました。

asukaのオススメ度/★★★★★

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