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ChatGPTは頭のいい友達とのラインと変わらない

人類は”壁"を壊して進化してきた。
そしてこれから30年の間に世界大戦などが起きなければ、今までとは比較にならないほどの壁を破ることになるはずだと私は思う。

人間のパラダイムシフトの歴史

元来人類は自分たちの周りの物質を使ってその効力の及ぶ範囲を拡大してきた。そしてそれが発達するごとに人間としての本質、アイデンティティは変化してきた。

古代では他地域の人々との交流によってこの世界に対する疑問が生まれた(特にギリシアでは哲学が発達した)。それもある種のパラダイムシフトと言えよう。

キリスト教的な考えによって技術進歩が遅れたと言われる中世を過ぎ、近代になるといわゆる産業革命が起き、人間が10人でやらなくてはできないものが一つの機械でできるという、部分的ではあるが機械が人間を超えるというパラダイムシフトが起こった。しかし当時はまだ機械は人間の手によって動かすものであり、人間がその効力や使用用途を支配できていたため、完全なアイデンティティの崩壊とはならなかった。

また、産業革命により、副次的な、社会的な考え方も変化した。資本主義や社会主義もその一例である。

今後のパラダイムシフト

さて現代はどうかというと、これから数十年の間に人間は二択を迫られると思う。

一つは人間としてのアイデンティティ、優越性を捨て、AIなどの人間を超えるものを受け入れるというもの。

もう一つはそのパラダイムシフトを受け入れず、人間の優越性、アイデンティティを守ろうとするというものである。 

(↑産業革命時に起こった機械の打ちこわし運動であるラダイト運動に似ていることから「ネオ・ラダイト運動」と呼ばれている)

今後順調に技術進歩が進んだ場合、人工知能はほとんどの分野で人間を超越すると思われる。というのも、計算や分析などの処理速度はとうに人間を超えており、産業革命時とは比べ物にならないほど人間の優位性が危ぶまれているからだ。

最近話題のchatGPTを使ってみても、膨大なデータの分析によって、友達とチャットしているのと変わらないような感覚を与えてくれ、かつ質問したことは大体正確に答えてくれるのだ。
(もはや、遠くにいる頭のいい敬語口調の友達とラインしてるのと変わらないのではないかと個人的には思うのだが。)

人間の優越性の崩壊

これからは、今まで目に見えない部分で人工知能、機械が人間を超越していたのが、より我々の目に入るようになり、かつ人間より素早く正確に任務をこなすようになる。そうこうしているうちに、人工知能の変化速度が人間の変化への対応速度を超え、人間の手の届かないものへとなってしまう可能性がある。(落合陽一氏のデジタルネイチャーも多分同じ考え方だと思われる。) 

だからこそこれからの人類は
・人間のアイデンティティを捨てるか
・人間のアイデンティティを守るために動くか
の2つに大まかに分類できると私は思う。

人間より優れたものが現れた時、我々人間の優位性は崩壊してしまうのだ。

知的優越性の崩壊のその後

人間の能力的、知的優位性はAIによって失われ、その後は技術進歩によって人間という物理的なアイデンティティが崩壊するのだろうと私は思う。物理的アイデンティティの崩壊とは遺伝子操作や移植技術の進歩で本来の人間ではない形の人間が出来上がるということである。それすらこれからの数十年で起こる可能性はゼロではないのだ。



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