NYのワイナリーに出かけた日

ニューヨーク滞在3日目。
トロントに引き続き、NY滞在中もワイナリー見学に行きました。
NYでワイン作りをしているイメージを持ってる方は少ないと思います。
実はアメリカで初めてワイン用のブドウが降り立ったのはNYなんです。17世紀中頃、マンハッタン島にオランダ人が葡萄を植えたことから始まりました。
アメリカでワインといえばナパが有名ですが、ナパにワイン作りの流れがいくのはその後になります。NYのロングアイランドに行くとワイン作りされているところがたくさんありますよ。
今回はガイドさんと私の二人で出かけたのですが、トロントもそうでしたが今回もソムリエの資格を持ったガイドさんが案内してくれました。お二人ともこちらでワイナリーに務めた経験があったり、ワインに携わるお仕事をされたことがある方で知識がとても豊富な方でした。

9時半ごろホテルに迎えに来ていただきました。早速ランチを予約しているワイナリーへ。マンハッタンからそのワイナリーへは高速で1時間15分、下道でも１時間半ほどで着くそうで、ロングアイランドにはニューヨーカーが土日リゾートに行く感覚で向かうとのこと。

1軒目

「DEL VINO VINEYARDS」
ここは比較的新しいワイナリーでレストランを全面的に押し出していて、料理を楽しむことをコンセプトにしているところでした。料理はイタリアンを提供していて、素敵な畑も見渡せるので土日は予約必須の大人気のワイナリーです。

メニューに載っているのは全てこちらで作っているワインで、私は白ワイン3種類のテイスティングセットをオーダー。私はメイドインNYのワインが初めてだったのでこのセットをまずは頼んでみて、気に入ればそのあとグラスで頼んでも良いと思いました。

食事はSignature artisanmeat & Cheeseboard（生ハムとチーズの盛り合わせ）を頼みました。これが結構な量とのことで、二人だったので今回はこれ一品だけにしました。他にもピザとかカラマリもありました。

もし4人ほどで来れるなら色々と頼めるので大人数で来るのも良さそうです。
🔶その他のメニューはこちら

他にテラスで食事されている方達もとても楽しそうでした。ワイン片手にゆっくり談笑されていて、とてもいい週末です。

白ワインのテイスティングセットを飲み切ったら、せっかくなので赤ワインのセットも頼みました。赤はブレンドとカベルネブレンド、スーパータスカンの3種類でした。

白も赤も美味しいのですが、どのワインもさっぱりしています。
ガイドさん曰く、このエリアはブドウ自体にはそんなにパワーがないとのことでした。ブドウのパワーやテロワールから来る味で勝負ではなく、この辺りは潤沢な資金を投入できるニューヨークの大富豪が、最新の醸造機、設備を買ってクオリティの高いワインを生み出しているところが特徴だそう。
なのでこのエリアで本格的なワイン作りが始まってからはまだ30年〜40年ほどの歴史だそうですが、その割には質のいいワインを作っているエリアだそうです。

なんとなくトロントのワイナリー事情に似ていますよね。
トロントも老舗のワイナリーでも50年ほどだそうですし、富豪が資産を投下して最新設備でワインを作る背景や気候的に作れる品種やブドウのパワーなど、トロントとニューヨークのワインは似ているように感じました。

もちろんこのエリアにも農家の方が始めたこぢんまりとしたワイナリーもあるのですが、昨今の人気は今回訪れているDEL VINO VINEYARDSのように、綺麗でモダンで食事が美味しいレストラン的ワイナリーに集中しているそうです。

あと今回ここまで来るのに土曜日なので1時間半のところ2時間弱かかってしまいましたが、比較的市内から近いのも人気の理由だそうです。また私以外のお客さんの全てが白人でした。ガイドさん曰くほぼいつも白人のみでたまに中華系の人がいるくらいとのことで、昼からワインを嗜んで友人同士で談笑してゆっくり過ごすというのは、ある程度裕福な生活をしていないとできないものなのだなと感じました。

さてここからどこのワイナリーに出かけようかなとガイドさんに相談すると、本当の一押しのワイナリーはロングアイランドの先の方に固まっているそうで、まだここから車で1時間半もかかるとのことでした。
それでは帰りが2時間半もかかってしまうので、今回はこのエリアの他のワイナリーに行くことにしました。

ロングアイランドの先には、海が見えて雰囲気よし、料理良しのワイナリーがいくつもあるそう。釜焼きの美味しいピザを出すところもあるとか。
だけどそこに行くには朝からこちらのレストランに寄らずに一直線に向かって（9時半出発12時到着）そこでささっと何軒かその周りを回るプランがいいとのこと。ですが車で2時間半ってなかなかの距離ですよね。
今回のワイナリーとレストランの雰囲気は大満足でしたが、もう何軒かはしごしたいと思うとこのエリアだけでは寂しい感じです。今度ロングアイランドの先まで行くなら、ヘリチャーターのプランがあったらそうしたいです。ですがこのエリアのワインはブドウのパワーがあまりないと聞いているので、その次回があるかどうかは難しいところですね。

今回結構食事が余ったので持ち帰ることにしました。
多分、4人前くらいあります。パンもチーズもたっぷりありました。
チーズにいちじくのジャムをつけて食べると本当に美味しかったです。ワインが進みます。生ハムやサラミも塩分がそんなに強くないので何枚もぺろっと食べれました。お食事が美味しいワイナリーって最高ですね。ピザも食べてみたかったなぁ〜。
今回はハムとチーズ混合でしたが、チーズだけのチーズボートもあったので今度はそれも食べてみたいです。

2軒目

2軒目は「Harmony Vineyards」に行きました。
ここはさっきのワイナリーと打って変わってこぢんまりしたワイナリーで、建物もかなりの年季が入っていました。でもこちらのいいところは海に面していてそしてあまり混んでないというところです。

予約なしでふらっと行っても快く案内くださりました。
とても親切なワイナリー。

こちらではテイスティングセットをオーダー。こちらは予め決まったものがあるのではなく、リストの中から好きなものを3つ選べました。シャルドネと年代違いのカベルネブレンドを2つ。
他にもボトルで飲んでる方もいらっしゃいましたよ。

天気がどんどん良くなって、暖かくなってきました。テラスで飲んでる方もちらほら。海まで散歩されている方もいます。

こちらのワイナリーのワインも比較的さっぱりした味でした。シャルドネも少しあっさりしていて、天気いい日に外で飲むのに良さそうなワインです。赤は年代の古いものが美味しかったのですが、若いものはちょっと寝かせたほうが良さそうです。

それとこちらではポテトチップスを買いました。
この辺りのスーパーにも売っているもので人気のポテチだそう。

帰りにもう一軒どこか案内しましょうか、とガイドさんから提案がありましたがニューヨークはとにかく渋滞が多く帰りも時間がかかりそうだったので今回は2軒だけにしました。案の定帰りは2時間かかりました。ホテルに戻ってきたのは16時過ぎでした。

他のおすすめワイナリー

もう一つあったおすすめのワイナリーはブルックリンの「The Red Hook Winery」ワイナリーだそうです。ブルックリンにもワインを作っているところがあるのは驚きです。
ここはとても人気だそうで事前予約がおすすめです。市内から30分なので、今度NYに来る時はこちらに訪れても良さそうです。

その他では今の時期は閉まっていますが、Brooklyn Navy Yardにある「Rooftop Reds」というところもあるそうです。ここはビルの上に土を持ってきて、ビルの上でブドウ栽培をしてワインを作っているそうです。すごいですね。
ミレニアル世代のワイン愛好家グループが、同州北部フィンガーレイクスのワイン生産者から資金援助を得て作ったブドウ園だそうです。こういうワイナリーがあるのは知りませんでした。
公式HPの写真も素敵ですし、実際どんなふうに作っているか見てみたいものです。

ブルックリンは市内からも近いのでサクッと来れそうですね。ロングアイランドの先の方は1日がかりになりそうです。
あとはファイブレイクの方にもう少し質がいいワインがあるそうですが、こちらもNYからは車で2時間半ほどかかるので、一日仕事です。

とにかく、今回行ったHarmony Vinyardsとてもおすすめです。車でサクッと1時間半、気分転換にワイワイ複数人で訪れて2,3時間飲めばいい感じになること間違いなしですね。

おまけ

この日の食事は「MAREA」というレストランに行きました。

こちらのシェフは日本人の方だそうです。店内は結構広くてカウンターもあったのですが19時に着いた時点でもう満席！予約しているところ以外の全ての席が埋まっていました。すごい。
NYでは人気のレストランは予約必須ですね。さらに週末ですしどこも混んでいます。

食事はイタリアンです。パスタやタコのソテーなどを頼みました。

タコがなんとなくたこ焼きの味・・・！キャベツにマヨネーズ、ソースはちょっと違いますがたこ焼きを彷彿させるソース。日本人シェフの感性なのかも。美味しかったです。パスタもちょうど良い味付けでした。サービスも良くてさすが人気レストランです。

デザートにカプチーノとドーナツを頼みました。こちらもとても美味しかったです。ピスタチオクリームとチョコレートのディップどちらもドーナツにとてもあっていました。
アラカルトでサクッと食べれますし、ニューヨークに来たらまた来たいお勧めできるレストランです。

まとめ

以上NYから行けるロングアイランドのワイナリー事情でした。
NY何度もきていて、今回何しようかな〜？って悩まれている方の参考になれば幸いです。