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中学生に自分のからだを守り、人生を選択できる力を育む知識を!キャンペーンを広げよう!

妊娠検査薬に陽性のラインが浮かんだ時、私は学生でした。

中学・高校で受けた性教育は、教科書の生物学的な内容をなぞるだけの授業。
妊娠が自分のからだに起きること、そして避妊の知識があやふやなことに、いざ妊娠をして当事者になるまで私は気付きませんでした。経済的な難しさから中絶を選んだものの、真っ黒な悲しさや罪悪感の海に私は浸かり、こんなに中絶は人を苦しめることなんだと思いました。
中絶は女性の人生を守る選択のひとつだと思います。一方で、私のように知らないことから悲しい思いをする前に、自分や命を守るための知識を身に着け、健康で自分らしい人生を選択できる力を育んでほしい。そんな思いから、私は性の健康教育を普及する学生団体を立ち上げ、NPO法人化。今は中高生に自分の将来を守るために正しい性の知識を届けることを仕事にしています。
中高生からの講演の感想では、「知らない事が知れてよかった」「将来に活かしたい」「自分や相手を大切にしたい」という前向きな意見が多く挙がり、思春期の性の学びの必要性を日々実感しています。

(通信制高校での性教育プログラム中の様子)

■中学校で「性交」「避妊」を扱う教育は不適切?
そんな中、東京都足立区の区立中学校で行われた性に関する教育が不適切だと波紋が広がっています。この授業では、中学生に「思いがけない妊娠をしないためには、産み育てられる状況になるまで性交を避けること」と避妊についても指導しました。中学の学習指導要領にない「性交」「避妊」「人工妊娠中絶」などの言葉で生徒に説明した点を自民党古賀俊昭都議が指摘し、東京都教育委員会が問題視。足立区教育委員会を指導する方向性とされています。

本当に、この教育は不適切なのでしょうか?

実際に10代の子どもたちに接していると、性行為を断れない、もしくはさみしさや性的欲求のまま性行動をしたり、避妊の知識がなく性行為をしている子たちもいます。そして、妊娠しても周囲に相談できず、結果として中絶をして身も心も傷つくか、もしくは中絶できる期間を過ぎれば出産するしかなくなります。中卒や高校中退で出産した場合、多くはシングルマザーとなり、その後の生活は困難を極めます。(10代の母による出産は年間約1万件以上、10代の中絶は年間約1万5千件行われています。)

インターネットやスマートフォンが普及した今、子どもたちは学校で教えなければ性のことを過激な性情報やAVから学んでいきます。AVでは妊娠、避妊、性感染症について、いつ性行為をもつべきか・もたないべきかは学べません。SNSを通した10代の性被害も年々増加しています。
一方刑法では、「性行為に同意する能力がある」とみなされる年齢(性的同意年齢)は13歳とされています。それならば、性行為の仕組みや影響も同じ年から伝えるのが大人の責任ではないでしょうか?

そこで、

子どもたちを守るために必要なのは、性を遠ざけることではなく、性についての正しい知識を学ぶ機会です!

今回の件に対しても、みなさんの声で、適切な性教育は必要だという声を届けましょう!!

というキャンペーンをChange.orgを通して始めました!

中学生に自分のからだを守り、人生を選択できる力を育む知識を!「健康と安全のための包括的な性の教育」を目指し、指導要領を実態に即して見直してください!

4/2のキャンペーンスタートから、4/5現在2000名以上の賛同の声を集めています!

また、呼びかけ人として、現場でまさにご活躍いただいていらっしゃる方々のご賛同をいただいています。

・NPO法人ピルコン 理事長 染矢明日香(発起人)
・一般社団法人“人間と性”教育研究協議会(性教協) 代表幹事 水野哲夫氏
・認定NPO法人フローレンス 代表 駒崎弘樹氏
・特定非営利活動法人BONDプロジェクト 代表 橘ジュン氏
・公益財団法人 ジョイセフ 市民社会連携グループ長 小野美智代氏
・産婦人科医 宋美玄氏
・NPO法人人身取引被害者サポートセンター ライトハウス 代表 藤原志帆子氏
・一般社団法人シンクパール 代表理事 難波美智代氏

・一般社団法人にんしんSOS東京 代表理事 中島かおり氏

今こそ、長年「臭い物に蓋」として扱われてきた性教育のあり方を変えるチャンスです!

ぜひ、皆さんの声をお聞かせください!

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