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毒の重さ

身体も心も鉛のように重くなった。
はて、何と比べて重いと言ってるんだ?

やたらに人を苛立たせる物言いをする人がいて、今日はその毒気に当てられてしまった。
いやなに、毒なら私だって負けてない、はずだ。
しかし、生産するのと外に向けて発射または噴霧するのとは別のエネルギー。
出口を失った毒が己れの内に蓄積される。
ははあ、これは毒の重さであったか。

信仰篤き人は、こういうとき神仏の癒しを求めるのだろう。
私は寺社は好きだが信心はない。

それでもふと「修二会」が頭に浮かんだ。 
鉛と毒と信仰から大仏を連想したからか。
散華しなさいと、死んだ家族たちが言っているのかな。

ふふん、だ。

読んでいただきありがとうございますm(__)m