シオカラトンボくん
競争だ！
　
なんて。
ただ、同じ方向に進んでいただけなのに。
　
神奈川県西部は、田園風景がまだ多く残っている。私は、田植えの済んだ6〜7月の、緑が水面映えるこの風景が好きだ。
　
今朝は、朝から自転車で走った。どこか天然の次男を通学路の途中で捕まえて、忘れものらしきものを渡した帰り道、田んぼのそばで、爽やかな青色のトンボと並走状態になった。
　
最近、体力がついたと思う。
　
半月板損傷の膝の後遺症で、痛みと腫れで思うように動けなくなったのは9年前。色々な治療やリハビリを重ねて、杖なしで歩けるようになってまだ1年。無理をすると痛むが、杖なしで歩けるのは、すごく嬉しい。
　
気づけば、自分の元々の体重から、15キロ弱増えていた。
膝に負担がかかりっぱなしだ。
それに、2年前の夏至の頃から1ヶ月程、胃腸が不調になり、摂食障害傾向になり、それからというもの、食事に気が回らなくなってしまった。
　
次男の小学校卒業式を3ヶ月後に控えた今年1月、式服を新たに購入するのは難しく、一念発起。
　
痩せよう！
　
年齢も考慮して、脂肪と糖のコントロールを始めた。糖の摂取を抑え、タンパク質と、脂質でもMCTオイルを摂るケトジェニックダイエットに近いものを始めて、3ヶ月で4kg程減って、何とか式服が着られた。
　
だけど、辛い思いしかなくて、諦めそうになった。
　
とにかく、量が食べられない。今まで、サプリメントと漢方薬に頼りがちだったが、食事量が追いつかず、体が浮腫みがちになり、栄養剤は付け焼き刃みたいなものになり果てていた。
　
このままでは、倒れる…！
　
危機感が襲った。
少量でも栄養バランスが良いものはないかとググってみると、まぁ、予想以上に色々出てくる。
　
この頃は、鬱を抜け出した公認心理師の話を聴き出して、栄養状態を改善して体調を整えることに興味が出てきた時期でもあった。
　
完全栄養食なるものがあった。
今までの栄養剤を、それに置き換えてみた。
　
私の体は、よっぽど飢えていたらしい。
　
始めは、薄い味に違和感を覚えたが、2、3日続けると、美味しく感じた。体が欲するままに摂取していると、約1ヶ月の量が半月くらいで無くなった。
　
体が覚醒め始めた。
　
何だか体が軽いし、動きやすくなってきたのだ。
　
こりゃいい！
　
腑に落ちた。
ダイエットって、制限することではなく、必要なものを摂取することだったんだと。
　
気持ちも上向きだした。
外へ出たくなった。
自転車で毎日地域を走り回った。
膝が時々痛みを訴えたが、それ以外はとにかく動いた。
　
いつか登ってみたい坂があった。自転車を降りて押して歩いていた坂だが、同じ年代の人が、すい〜っと、しかも同じママチャリで涼しげに走っていく姿を見てから、その坂を自転車で走るのが目標になった。
　
満を持し、走ってみた。
何とか、自転車から降りずに走り切った。
腑に落ちたことが、更に腑に落ちて、私は、摂取障害ぎみな状態を脱出した。
　
今も、体が要求するままに、完全栄養食なるものを取り入れている。
　
半年を過ぎて、体重が7kg弱減って、服のサイズが1〜2サイズ変わった。
手持ちの服を、リメイクしたり、買い替えたりした。夏のバーゲンの時期と重なったのは有り難い。本当に助かる。
　
体調が落ち着いてきたら、今まで困難に感じてきたことが、スルスルと、紐解くようにスムーズに流れ出した。気持ちの上でも、それが感じられるようになった。

膝への負担を考えたら、あと8kg程は減らしたほうがよいので、目安として、あと半年は続けるつもりだ。
順調にいけば、体重だけでいうと、妊娠前と同じになる。
　
BMIの計算式から導き出された適正体重と、目標の体重が同じになるのは偶然のような気もするが、そこに囚われず、体調を調えながら、無理を重ねることは避けて、生活を楽しみたいと思う。
　
体は資本だと思う。
この体が無いと、地球では生きていけない。
食事も運動も、心の健康も大切。
　
良く言ったものだ。
『健全な肉体に精神は宿る』と。
あれ？違った？
確認しておこう。
　
体が魂の入れ物で、心が魂の翻訳者だとするなら、魂の自分で生きていくためにも、体と心は大切にしていきたいと思う。
　
　
　
　
ありがとうございました。 　
　
#健康 #心 #体 #ダイエット #変形性膝関節症 #半月板損傷 #完全栄養食 #魂で生きる #健全な肉体に精神は宿る