新開地アートひろば シルクスクリーン工房(アトリエ)

神戸市の文化施設・新開地アートひろば[旧称:神戸アートビレッジセンター(KAVC)]の…

新開地アートひろば シルクスクリーン工房(アトリエ)

神戸市の文化施設・新開地アートひろば[旧称:神戸アートビレッジセンター(KAVC)]のシルクスクリーン工房です。 制作に必要な設備や道具を備えており、初心者から経験者までそれぞれの創作活動に合わせた制作が可能です。

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紙用インク「WS-10」(投稿日:2019年07月14日)

アトリエKAVCで使用している紙用インクは「セイコーアドバンス WS-10」です。水性インクの為、匂いはほとんどせず、石鹸を付けて水洗いで落とすことが可能なため扱いは比較的簡単です。 インクは乾くと耐水性になります。印刷する紙が薄いと、紙の伸縮が起きますのでご注意ください。 乾燥は比較的早いため、遅乾剤を用意していますので、状況によってインクに混ぜてご使用ください。 特殊インク(金、銀、蛍光、蓄光)は置いておりませんので、使用される方はご持参ください。 #シルクスクリー

    • 布用染色インク(投稿日:2019年08月09日)

      アトリエKAVCでは染料とバインダーを混ぜて使うタイプの布用インクを揃えております。 ラバーインクは白はありますが、その他の色はありませんのでご注意ください。 ラバーインクに染料を混ぜて混色することは可能ですが、どうしても白が混じったパステル系の色味になります。 どちらも常温乾燥ですので、取り扱いは比較的簡単です。 #シルクスクリーン #神戸アートビレッジセンター #シルクスクリーン印刷 #スクリーンプリント #版画 #DIY #新開地アートひろば #神戸 #手作り #印刷

      • 感光乳剤(投稿日:2019年08月17日)

        アトリエKAVCで使用している感光乳剤はミノグループの「NEWアクアコート」です。(2024年2月以降、随時、別製品に切り替えています。) 水性インク用の感光乳剤なので、油性インクでは使用できません。 作り方は、感光剤を水で溶かしてから、よく撹拌して使います。 混ぜてから一日置いて脱泡してから使うほうがピンホールなどの影響が出なくなります。 アトリエKAVCでは出来上がった乳剤に、青色の染料を少し混ぜて製版した時の焼き目が見えるように色を付けています。 乳剤はメーカーによっ

        • パソコンで作成したデータを持ち込む際の注意点(投稿日:2019年08月26日)

          ・アトリエKAVCでは、Macからプリンタに出力をしています。 (2024年1月現在は、Windows/AdobeCCを使用) ・写真データの場合、JPEG、TIFF、PSD形式で保存してください。 ・画像はプリントサイズで100dpiあれば出力可能です。(40線以下の網点の場合) ・Illustratorで作成したデータを持ち込まれる場合は、CS6形式で保存してお持ちください。 ・写真など埋め込みで作成された場合は、写真データを別にお持ちいただくほうが安全です。 ・フォント

        紙用インク「WS-10」(投稿日:2019年07月14日)

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        • アトリエKAVC|神戸アートビレッジセンター(KAVC)
          17本

        記事

          直間フィルム(投稿日:2019年09月18日)

          シルクスクリーンの感光乳剤は通常バケットスキージでコーティング作業を行いますが、水張りタイプの「直間フィルム」も販売されています。 このフィルムは、事前に透明のフィルムに感光乳剤がコーティングされていて、水を濡らしたスポンジでスクリーンに貼ることができるものです。 一番のメリットは膜厚がかなり分厚くできることですが、小さい版なら比較的扱いやすくバケットスキージでコーティングするよりも容易に版を作ることが可能です。 乳剤の膜厚も幅があり、スクリーンメッシュに合わせて選択す

          RISO「Mi Screen」(投稿日:2019年10月03日)

          孔版印刷の家庭用簡易印刷機として80年代に年賀状制作で一世を風靡した「プリントゴッコ」今では知らない世代も増えてきましたが、発売元の理想科学は現在、輪転機など孔版印刷のサーマルタイプ製版技術を生かした製品を作っています。数年前から「GOCCOPRO」というシルクスクリーンのデジタル製版機を販売していましたが、つい先日デザインや価格を一新した「Mi Screen a4」が発売されました。 一般向けとはいえ価格は272,800円そそれなりにしますが、パソコンからダイレクトに製版

          製版テスト(トーン別)(投稿日:2019年10月11日)

          最近はデジタル製版機も出てきましたが、アトリエKAVCでは感光乳剤をコーティングしたスクリーンに露光機で紫外線を照射する「写真製版法」によって版を作っています。 製版フィルムはオペークインクなどで手描きすることもありますが、ほとんどの方は第二原図用紙にコピーして作成しています。 このとき原稿に中間トーン(グレー)部分があると、紫外線量によってインクが落ちるか落ちないかが決まります。 写真では、100%、80%、60%、40%、20%の中間トーンの製版テストを行っています

          製版テスト(トーン別)(投稿日:2019年10月11日)

          写真印刷の製版テスト(投稿日:2019年10月13日)

          前回に引き続き、製版テストの紹介です。 写真イメージを製版する時は、網点を使用すると細かな明度が表現可能ですが、どうしても網点が出てしまいます。 また、網点をかけるにはコンタクトスクリーンを使うか、コンピューターで網点をかけるしか方法がないため、今回は手軽に写真印刷が可能なコピー機での写真製版テストを紹介します。 上記の写真を第二原図紙にコピーして、20/30/40/50/60カウントの5パターン印刷してみました。 製版データ:180メッシュ、表3回コート、乳剤:(NEW

          写真印刷の製版テスト(投稿日:2019年10月13日)

          写真のダブルトーン印刷(投稿日:2019年10月14日)

          前回の製版テストで使用した「20カウント」と「50カウント」の版を使ってダブルトーン印刷を行います。 まずインクを準備しますが、20カウントで製版した版のほうがインクの落ちる部分が多いため、薄い色で印刷します。 次に、50カウントで影の部分を表現しますので、1色目よりも濃い色で印刷します。 こうすることで、一色で印刷するよりもトーン幅が広くなり立体感のある作品に仕上がります。 写真印刷のダブルトーンは、新聞広告などでたまに見かけますが、限られた色数で写真を印刷するときに有効

          写真のダブルトーン印刷(投稿日:2019年10月14日)

          新開地カブキモノ大興行 手ぬぐい制作(投稿日:2019年10月26日)

          翌日開催予定の「秋だ!手ぬぐい一反印刷」に先駆けて、11月2日に開催される「新開地カブキモノ大興行」で使用する手ぬぐいをKAVCスタッフ総出で制作しました。 #シルクスクリーン #神戸アートビレッジセンター #シルクスクリーン印刷 #スクリーンプリント #版画 #DIY #新開地アートひろば #神戸 #手作り #印刷 #実験 #てぬぐい

          新開地カブキモノ大興行 手ぬぐい制作(投稿日:2019年10月26日)

          トライやるウィークの中学生が印刷体験!(投稿日:2019年11月17日)

          神戸アートビレッジセンター(KAVC)では、11月11日(月)~15日(金)にトライやる・ウィークを実施し、市内5校から9名の中学生がやってきました。期間中、施設内にあるシルクスクリーン工房「アトリエKAVC」で、シルクスクリーンに挑戦しました。 今回印刷したのは、さんちか花時計ギャラリーに「アトリエKAVC」の紹介するための掲示物となる「手ぬぐい」です。 事前にテーマに沿って描いたイラストを自由に組み合わせてプリントしています。 2時間という短い時間でしたが、一人ひとり自

          トライやるウィークの中学生が印刷体験!(投稿日:2019年11月17日)

          位置合わせのための「見当」(投稿日:2019年11月29日)

          シルクスクリーンでは複数枚印刷するときに、同じ位置に紙が置けるように見当を使います。木版画などと同じように、基本三箇所(カギ見当・引きつけ見当)付けますが、シルクスクリーンの場合は、刷り台に3箇所貼ります。付ける位置を間違えないようにしましょう。 アトリエKAVCではカッティングシートを3枚張り合わせた見当を用意しています。剥がせばすぐに使えるので非常に便利です。紙の厚みによって、重ねる枚数を変えることもできるので、通常の紙の印刷であれば殆ど問題なく使えます。見当は印刷する

          位置合わせのための「見当」(投稿日:2019年11月29日)

          アトリエKAVCがKIITOマルシェに出店しました!(開催日:2019年5月25日)

          2019年5月25日(土)にデザイン・クリエイティブセンター 神戸 KIITOで開催された「KIITOマルシェ」にアトリエKAVCが出店しました! 当館が発行しているシルクスクリーンプリントリトルマガジン「###(メッシュ)vol.04」で特集しているワークショッププログラム《カタチプリント》を実施しました。 カタチプリントでは、シンプルな記号や図形などカタチを組み合わせてデザインをつくります。 絵を描くのが苦手な方でも簡単に“描かない”絵づくりができるので、大人も子供も、

          アトリエKAVCがKIITOマルシェに出店しました!(開催日:2019年5月25日)

          シルクスクリーンデモンストレーションレクチャー|シルック・ケトラ「Color code-decording CMYK」を開催しました!(開催日:2019年5月20日(月))

          2019年5月20日(月)に、フィンランド出身のシルクスクリーン作家、シルック・ケトラさんによるデモンストレーションレクチャー「Color code-decording CMYK」を1Fギャラリーにて開催しました。 このイベントは、神戸市立海外移住と文化の交流センターでC.A.P.(芸術と計画会議)が運営するアートプロジェクト「KOBE STUDIO Y3」で開催された展覧会「シルック・ケトラ パオラと呼ばれた身体」(2019年5月16日〜2019年5月26日)の関連企画で

          シルクスクリーンデモンストレーションレクチャー|シルック・ケトラ「Color code-decording CMYK」を開催しました!(開催日:2019年5月20日(月))

          スキージ「ゴム硬さ」(投稿日:2019年12月06日)

          スキージは長さの他に、ゴムの硬さや厚みが違うタイプがあります。 なれるまではゴムが硬いほうが扱いやすく失敗が少ないのでおすすめですが、インクの状態や印刷圧力がわかりにくいです。 基本的には素材や線の細さ等によってスキージの硬さを選びますが、なれてくるとゴム部分の"しなり方"で印刷圧力をコントロールが可能です。 力の入れ方が少し難しいので、自分にあったスキージを選んでください。 アトリエKAVCのスキージは黄→青→緑→赤の順にスキージが柔らかくなります。 #シルクスクリーン

          スキージ「ゴム硬さ」(投稿日:2019年12月06日)

          20年前の蛍光インク印刷テスト(投稿日:2019年12月21日)

          この記事は、神戸アートビレッジセンター(KAVC)公式WEBサイトに掲載されていたコンテンツを転載したものです。 KAVCは、2023年4月から「新開地アートひろば」に名称変更し、リニューアルオープンしました。これに伴い、KAVCのHPは2024年3月末を以て閉鎖となっています。自主事業全般に関するアーカイブは、https://s-ah.jp/ で掲載していますので、合わせてご覧ください。 2000年に松井智恵さんの展覧会「彼女はうそをつく」のために行った印刷テスト 色は蛍

          20年前の蛍光インク印刷テスト(投稿日:2019年12月21日)