弁当を作る関係上、ぼくは結構早くに起きる。
六時には活動開始だが低血圧のスロースターターであるから起床時間は五時前後である。
就寝は十二時くらいだからショートスリーパーの部類だが、若い頃からずっとそうなので特に支障はない(今のところ、ではあるが)

弁当以外にもルーティンはあって、顔を洗ってから、まず神棚や仏さんの水を替えたり線香をあげたり。それから冷たい牛乳を一杯ぐっと飲み干すのも毎日の一連の流れだ。
これをやると内臓が起きるので調子が出てくるのである。
それで弁当をこさえ始めるのだが、今頃だとそんなタイミングで夜が明ける。

昼飯は「二食丼」であった。
豚ひき肉を甘辛く炒めたものと炒り卵。
いんげんが残っていたので、それも乗せて食った。
刻みのりが歯にくっついて難儀したのである。

午前も午後も一応仕事はしている。
仕事場にいても家にいてもパソコンの前にずっといるのは変わらずで、寒くなってくると腰に来るので困る。
それで日が沈む前に運動がてら買い物に出るのである。

夜は食欲が爆発してしまった。
そう久しぶりでもないが名古屋名物の「あんかけパスタ」を作ろうと思ったのである。
ミラカンというウインナーと玉ねぎ、ピーマンなんかを炒めたものをトッピングするのが基本であるのだが、今日は名古屋にいた頃にとても気に入っていた「ピカタ」を乗せてみようと思ったのである。
だが肉が鶏むね肉しかないので、気に入っていた「ポークピカタ」にはできないが、YouTubeで見つけた三國シェフのレシピで鶏むね肉のピカタ「チキンフランセーズ」を作り、こいつをあんかけパスタのトッピングにすることにしたのである。

名古屋勤務の頃に仕事場の近くにあった喫茶店はランチタイムになると「あんかけパスタ専門店」の様相を呈するところであったから、そこにいくと自動的にそれを食うことになる。
とにかくそこのあんかけの特徴はとにかく「熱い」ことであった。
うっかり口に運ぶと上顎を持っていかれる。
よくふうふうしてから食うのである。
先にも書いたが、ぼくはそこのポークピカタのトッピングが好きだった。
よく考えたら結構面倒だと思うのだが、よくランチタイムに出していたもんだと感心する。

1.5人前をぺろりと食う。
フードファイターか、ぼくは。

ごちそうさん。