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中年は涙もろい

子どもたちと映画を観に行った時のことです。本当はカメラを止めるな!を観たかったのです……。でも,どれだけコメディ要素が含まれていても,少しでもホラー要素が含まれていると拒否する我が子のため,それは断念しました。そのうち一緒に観ることができるのを楽しみにしています。

それで何を観たのかというと,インクレディブル・ファミリーです。Mr.インクレディブルが2004年の公開ということで,14年も経っているとは思いませんでした。子どもが生まれて大きくなるたびに,DVDで(最近はネット経由で)一緒にMr.インクレディブルを観てきましたので。

しかも,前作が終わった直後のシーンから映画が始まります。それだけでも,隣に座っている子どもと「この場面,観たね!」と,スクリーンを前にしながらこそこそ話ができます。


涙もろい

映画を観ると涙もろくていけません。今回のインクレディブル・ファミリーでは大丈夫でしたが,前作では結構来た記憶があります。

今年これまでで一番号泣したのは,一年間いたアメリカから帰国する飛行機の中で観たWonderです。

理由ははっきりしています。

一年間の子どもたち,特に一番下の息子が最初ハワイの学校になじめず苦しんでいた様子や,その後引っ越した先のオースティンの学校で受け入れられて仲間ができ,どんどん英語が上達していった様子に完全に重なってしまったからです。加えて,アメリカの小学校の風景が映ると「ああ,もう帰らなければいけないんだ」という何とも言えない気持ちも相まって,そのときは完全にダメでした。

ちなみに今でももう一度観れば,号泣できる自信はあります。

共感性羞恥

映画の話をしてきましたが,じゃあそんなに映画を観るのが好きなのか,というと実はそれほどでもないのです。「ここまで映画の話をしておいて!」という突っ込みが入りそうです。

というのも私は共感性羞恥(empathic embarrassment; 共感的羞恥)の傾向が強く,いざ映画を観ようとすると気後れしてしまうのです。明らかに登場人物が苦労するとか,周囲から攻撃されるとか,悲惨な目に遭うとか,そういうストーリーが見え見えだと,そのドラマや映画を見る気が失せてしまうのです。そういうことがまあなさそうだと思うと,動機づけが高まります。

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