佐崎らいむ

エブリスタ等の投稿小説サイトでライトミステリー系の小説を執筆しています。 6月1日に書…

佐崎らいむ

エブリスタ等の投稿小説サイトでライトミステリー系の小説を執筆しています。 6月1日に書籍『凍える星』を発売。 7月27日発売のアンソロジー「5分後に最凶のラスト」(河出書房新社)に、『落暉』収録。Twitterは @atorikurumu (佐崎らいむ)

最近の記事

9月10日の文学フリマ大阪、無事終わりました。 とりのこ制作室のブースにお立ち寄りくださった皆様、心より感謝します! 沢山の方に購入していただくことが出来ました。 アンソロジーで御一緒した作家さんたちにも会うことができて、短いけれど、とても充実した時間を過ごすことが出来ました♡

    • 文学フリマ大阪11に出店します。

      2023年9月10日(日) OMMビル 2F A ・B・Cホールにて開催される文フリ大阪に、 佐崎らいむも出品します。(D-4「とりのこ制作室」のブース) 今年のメインは、私を含めて7人の作家によるアンソロジー 「身近な野鳥アンソロジー 風渡る空に舞って」(とりのこ制作室)です! 野鳥をテーマにした、様々なヒューマンドラマを集めたアンソロジー本。(発売は9/20~) 佐崎らいむも、シジュウカラを物語の中心に置いた、ハートフルなライトミステリー 『君とこの空の下』を書き

      • 第十回文学フリマ大阪に出店します

        2022年9月25日(日) OMMビル 2F BCホールにて開催される文フリ大阪に、 佐崎らいむの本も出品します。 B-44「とりのこ制作室」のブースです。 もしよかったら、お立ち寄りください。 前回の文フリ東京は、佐崎はお手伝いに行けなかったので、今回は是非とも! 既刊の書籍に合わせ、佐崎らいむと、とりのこ制作室所属の作家さんの、薄い本も販売しています。 『曇りのち雨 ところにより猫』は、エブリスタで入賞した作品をブラッシュアップしたものです。かわいい猫本なのにサ

        • 小説コンテスト、準グランプリに。

          6月中旬、Colorful Paletteさん主催の、第1回ストーリーコンテストに応募した作品が、準グランプリに選ばれました。 テーマは青春で、文字数は20枚までのSSなのですが、8000字弱の中に、書きたいことをぎゅうぎゅうに詰め込んでみました。 大好きな鳥もたくさん登場させることができた作品なので、とてもうれしいです。 この作品は、表紙イラストを付けて、特設ページで公開されるそうです。 Colorful Paletteさん、選んでくださって、ありがとうございました。

        9月10日の文学フリマ大阪、無事終わりました。 とりのこ制作室のブースにお立ち寄りくださった皆様、心より感謝します! 沢山の方に購入していただくことが出来ました。 アンソロジーで御一緒した作家さんたちにも会うことができて、短いけれど、とても充実した時間を過ごすことが出来ました♡

          迷子の犬。

          もう2日前の話なんですが、迷子の犬を保護しました。 朝9時前、出かけて行った娘から「バス停の近くに迷子の犬がいる」とLINEが。あわてて行ってみると、小さな黒柴(?)が、道路の近くをうろうろしていました。 平気で道路を横断するもんだから、車に轢かれそうでヒヤヒヤです。 おいで、と声を掛けると、1メートルくらいまでは近寄るんだけど、警戒して捕まえられません。 すぐに家に走って戻り、(犬を飼ってるので)犬用のリードと、パンを持って、自転車で再び追跡。10メートルほど離れて様子を

          迷子の犬。

          アンソロジー本に収録してもらいました

          7月27日に発売の、「5分後に最凶のラスト」(河出書房新社)に、私の短編が収録されました。 2年ほど前に書いた『落暉』という、ホラーテイストのSSです。 この5分シリーズは、エブリスタ作家さんの受賞作品から、テーマにあった作品がチョイスされるもので、長くエブリスタで作品を書いている私も、初めて掲載してもらいました。 そもそも怖がりで、ホラーはほとんど読めない私ですが、人間の内に潜むゾッとするような感情を描くのは好きで、今回の作品もそういうテイストになっています。 本格的に

          アンソロジー本に収録してもらいました

          懐かしい感覚

          普段読むのは、エンタメ系の文芸小説ばかりで、純文学には手を出せていないのですが、先日、又吉直樹さんの「劇場」を買いました。 又吉さんのYouTube、【渦】を見てるうちに、読みたくなって。 ああ、やっぱり純文学と一般文芸は、明らかに違う。ずぶずぶと引きずり込まれていく感じ。読んで行くと言うより、見せられているような妙な感覚。あまりにも人間がありのままに描かれている。 この感覚、何だろう。懐かしい。 そうだ、学生時代に読んでいた、中島らもの小説だ。中島らもの小説を読んでいると

          懐かしい感覚

          書籍発売&文学フリマ東京

          6月1日、とりのこ制作室さまより、拙作『凍える星』を書籍化していただけることになりました。筆名は佐崎らいむです。 アルファポリス主催|第7回ミステリー小説大賞、第8回ノベリスタ大賞で、いずれも大賞を取りながら、サイトの隅で眠っていた作品ですが、編集者様と時間をかけて隅々まで推敲し、加筆し、かなりパワーアップしてこのたび書籍化が実現しました。 カバーイラストは、日本画家の布施月子さんにお願いしました。背景の星空の青が深くて吸い込まれそう。登場人物の雰囲気が本当にそのまんま滲

          書籍発売&文学フリマ東京

          お題小説『能力』(1282文字)

           本を開くと、そこに書いてあったのは「助けて」という文字だった。 ぱたりと表紙を閉じ、僕は図書館内を見渡す。  ついさっき、僕の目の前でこの返却棚に本を置いた女性は、今は文学の書架の前に佇んでいる。声を掛けるべきか、否か。彼女が返却したカフカの『変身』を持ったまま、僕は必死に考える。  この能力を持ってしまったのは、中学生になってからだ。誰かが読んだあとの本を開くと、扉のページに、その人が読み終わった直後の感情が文字として浮かび上がる。大概は、「面白かった」「期待したほど

          お題小説『能力』(1282文字)

          新しさとフレッシュ感

          小説家の石田衣良さんと、何度かお話させていただいたことがあります。 いろいろ創作についての質問をさせていただいたのですが、自分的に一番ほっとしたというか、納得したアドバイスを得られた話を書いておこうと思います。 「大まかなプロットを立ててみるのですが、どこかで見たような気もするし、目新しさは感じない。二番煎じになってしまいそうで怖くて、結局振り出しに戻ることをくり返しています」 という話をすると、石田さんは、 「新しい物語を書くことと、フレッシュな物語を書くことは別物です。

          新しさとフレッシュ感

          掌編小説『適正』(1074文字)

          「デュアルモニター、PC、ヘッドセット。複数のデバイス全部レイザーだ。デスク周りは要塞さながらのコンポーネント。さすが人気ストリーマーですね」  失踪人のワンルームに入るなり、新米刑事の月森は感嘆した。横文字の多さに私は嘆息する。ストリーマーというのが、ゲームの実況配信を生業にしている人間だと言う事だけは、ゲームに詳しい月森に教わった。 「事件性は無さそうだし、状況確認だけして帰るぞ」 「え、何言ってるんですか関さん。ストリーマーが配信中に突然消えたんですよ。多くの視聴

          掌編小説『適正』(1074文字)

          残念だったけど……

           二次まで残った羊文学賞、残念ながら入賞できませんでした。  小説現代に寸評が掲載されていましたが、物語は出来ているんだけど、曲のテーマに沿っていないということでした。  曲調や歌詞だけでなく、そのロックバンドの音楽性やテーマも知ったうえで書かなければならなかったようです。そう言われれば、私が書いたものはロックではなく、青春小説寄りだった気がします。  物語はできていると言ってもらえたので、リライトして、またどこかに投稿したいなと思っています!

          残念だったけど……

          尻もちをつく描写、尻もち以外のもう少しスマートな言葉で表現できないかな。 いろいろ考えてみたけど、尻もちは、尻もちでしかなくて、ちょっとくやしい。 あと、ガッツポーズも、別の言葉で描写できにくくて、辛い。 最適な言葉、あるかな。

          尻もちをつく描写、尻もち以外のもう少しスマートな言葉で表現できないかな。 いろいろ考えてみたけど、尻もちは、尻もちでしかなくて、ちょっとくやしい。 あと、ガッツポーズも、別の言葉で描写できにくくて、辛い。 最適な言葉、あるかな。

          純文学と、エンタメ小説の違い?

          エンタメ小説の中にも、文体が綺麗で、正統派の文芸作品はあると思うのですが、純文学と言われるものとは、いったい何処が違うのだろう。 何となく、そんな疑問を抱いたことはありませんか? ある時、芥川賞作家の、吉村萬壱先生の講義を聞く機会があり、最後のコーナーで、それを質問した聴講生がいました。 先生曰く。 「読む人を楽しませる意味では大きな区切りは無いんだけど、しいて言えば、エンターテイメント小説は、誰が食べても美味しい極上のケーキ。 純文学は、ネクタイに付いてしまった、その極

          純文学と、エンタメ小説の違い?

          二次選考に残りました。

          第二回羊文学賞の、二次選考に残りました。 羊文学さんの曲を聴いて物語を創作するというもので、初めて参加したのですが、とても新鮮でした。 結果発表は「小説現代」の誌面上で行われるそうで、ドキドキしながら待っていようと思います。 39作品が選考に残っているので、受賞は厳しいですが、すべての作品に選評がもらえると言う事なので、それも楽しみです。

          二次選考に残りました。

          習作SS『混線』(973文字) 《会話文だけでSSを書いてみる》

          「もしもし吉田? なんでずっと電話に出ないんだよ。台本、昨日までに上げるって約束だったろ。すっぽかして何してんだよ。稽古始められないだろうが」 『え、もしかして森? なんで俺の番号知ってんの? 昨日携帯買ったばっかなのに』 「は? 何言ってんだよ、大学ん時からその番号だろ」 『大学ん時からって俺ら今、大学生だろ。それに台本って何。先月演劇部に二人で入部したばかりだよ』 「ふざけんなよ、大学卒業して劇団旗揚げして三年目だ。おケイも菅田もピリピリして待ってんだぞ!」 『

          習作SS『混線』(973文字) 《会話文だけでSSを書いてみる》