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ラグジュアリーブランドに見る`らしさ`の捉え方

ラグジュアリーブランドといえば、ヨーロッパを代表するブランドや銀座に軒並み立ち並ぶ高級ブティックなどがあります。

ラグジュアリーという言葉を聞いて皆さんは何を思い浮かべますか?

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目次 
1 ■ラグジュアリーの定義
2 ■ブランド哲学とは
3 ■CHANELにみる本質を守るということ

◾️ラグジュアリーの定義

ラグジュアリーとは決して高価なものや高級品というわけではありません。生活必需品ではなく、なくても生きていけるもの。
その存在がそれぞれの心の中で、言葉で表現できないワクワクするもの、自分を高めてくれるもの、高揚感、そこに存在しているのはまさに「エモーショナル」

人の「心」に寄り添いどのように心を動かすのかということが非常に重要なのです。

特に物質的に豊かな今の時代、このような「心の豊かさ」を人々は求めています。
(弊社ではラグジュアリーとは「心の豊かさ」と定義しています。)

銀座の地価の上昇にも影響を与えている「GSIX」や、数々のおしゃれな店舗展開をしている蔦屋書店も「モノ」をただ提供している場所ではありません。

「ライフスタイル」つまり心の豊かさを提案されています。そこに行けば、なにか自分の生活を豊かにしてくれるもの、今よりも心の充実を得られるモノがあると思い人は足を運ぶのです。「モノ」ではない「価値」の提供。

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例えばJewelryであれば、人生の節目、結婚の記念、自分を奮い立たせるため、ご褒美、それを持っているだけでワンランク上の自分になれる気がするという期待、非日常感。何らかしらの「エモーショナル」な状況が存在しています。

ヨーロッパで生まれたブランドは元々一部の富裕層のみを対象にしており、一般の庶民が買いに行くというものではありませんでした。

バブル期の日本人観光客がヨーロッパに行き、カジュアルな格好でブティックを訪れ買い漁るという現象が一時期ヨーロッパでは異様な光景と映ったように「ラグジュアリーブランド」自体の在り方も国それぞれで違います。

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