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2023年、刺さった本 10選

遅くなりましたが2023年の読書をまとめました。
去年は27冊を読みました。
読書はその人の興味や状態を映す鏡ということで、内訳のグラフを作ってみました。

少し心に余裕が出てきているのでしょうか。2022年よりも小説・エッセイが増えています。
その中でも特によかった10冊をご紹介します。

まずはベスト3から。


『冒険の書 AI時代のアンラーニング』 孫泰蔵



教育現場の混乱の書。
先生方の間でも読書会を開いたりしているそうです。
詳しい感想は以下をご覧ください。


『イーロン・マスク』 ウォルター・アイザックソン


現在も世界を変革している男を、「一人の人間」として理解することができました。
特に、彼の父親による壮絶な虐待が彼の人格形成にどのような影響を与えたのか、非常に興味深い点でした。
彼は多くの人々を怒らせ、敵を作ってきましたが、そのような人間でなければ、世界をこれほどまでに破壊的に変えることはできないのかと、衝撃的な内容でした。

『宇宙創成』 サイモン・シン


本当に面白い本でした。人間の歴史として、人間のドラマとして。
「ビッグバンで宇宙が始まった」
当たり前のように言われている、現代科学の到達点ですが、ここに至るまでに、どれほどの人間ドラマがあり、どれだけの歓喜と悲哀があったか。
様々な分野の、それぞれの時代の技術の発展が、一つずつ積み上がり、そして一握りの天才たちがいかに苦悩し、生涯を捧げ、宇宙の姿を1歩ずつ明らかにしていったか。
これは人類の大河ドラマです。おもしろすぎます。
できれば物理の授業が始める前に子ども達に伝えたい。
数式や暗記でうんざりする前に、科学の面白さを俯瞰的につかんでほしい。これが伝わるおもしろい授業をやってみたいな~と思いました。


続いて、ベスト3以外で特によかった本のご紹介。

『世界は、愛でできている』 たかのてるこ

愛とは...
初めてじっくり考えました。
とてもいい本です。

『「過干渉」をやめたら子どもは伸びる』 尾木直樹・西郷孝彦・吉原毅

『夢みる小学校』にも登場した桜丘中学校のお話です。
色んな取り組みと変革をされていますが、大切なのは次の点だと思いました。
- 生徒一人一人をしっかりみる、
- 生徒一人一人の意見を尊重する、
- 生徒が自分たちで学校を変えられるという実感を持つ
たくさんの示唆が含まれている本でした。

『ヘンテコノミクス』 佐藤雅彦

人は、なぜそれを買うのか。
安いから、質がいいから。
そんなまっとうな理由だけで、人は行動しない。
そこには、より人間的で、深い原理が横たわっている。
サザエさんのような漫画で、「行動経済学」が楽しくわかる、この本すごいです。
ご近所さんのお勧め本ですが、こういう自分では発掘できない本を貸してくれるのは嬉しいです。

『英仏百年戦争』 佐藤賢一

「歴史は知りたい一コマだけを調べても、正しく理解できないことがある。」
そんな言葉が冒頭にありましたが、実に納得。
英仏百年戦争はイギリスとフランスの戦争でもなければ、100年間の戦争でもなく、でもとても大きな意味を持つ戦争だった事がわかりました。
現代の情勢をみるときにも通じる金言だと思います。

『なまえデザイン』 小藥元

今やっていること、これからやろうとしていることにいい名「なまえ」をつけたくて。
周りを見渡すと、素人がつけたいい「なまえ」があちこちに。
それを聞いただけでどんなことをしているのかイメージが沸くような。
それでいて親しみやすくて、愛着がわいて。
どうやったら、そんな「なまえ」をつけられるんだろう?

「なまえ」はつけて終わりではなく、はじまるもの。
つながるもの。ひろげていくもの。
つまり育てていくもの。できれば大きく、長く。

なまえデザイン

そんな、長く育てていけるような「なまえ」を作りたい!

『リスペクト』  ブレイディ・みかこ

トイレの修繕講座がアナキズムなんだという下り、印象的でした。
「ネットなんかじゃダメなんです。フィジカルに集まって生きることをサポートし合う「場所」が要る。」
という言葉も。
詳しい感想は以下をご覧ください。


『教養としての投資』 奥野一成

投資についてはもちろん、人生の教養にもなりました。
「時間」、「能力」、「お金」の3つは交換可能で、人生のステージによってそれぞれの優先順位が違ってくるという発想は興味深いです。
こういう教育をぜひ子どものころから少しずつやっていきたいです。


番外編(マンガ・アニメ)

『葬送のフリーレン』

家族全員がはまりました。
混じりっけなしのファンタジーの中で、悠久の時の流れを感じる感覚がたまりません。

『ドクター・ストーン』


文明をゼロから作り上げていくワクワク感。
子どもと一緒にアニメを観ています。


2024年も、たくさんインプットして、もっとたくさんアウトプットしていきたいと思います!

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