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テクノロジーと社会

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#AI

AI発注の課題と可能性

 コンビニをはじめとした小売り各社が、一斉にAI発注へと舵を切っています。日経新聞電子版をざっと見ただけでも、次に掲げたような記事が目に飛び込んできます。    AIが発注に関与する、発注すべき商品とその数量を提案してくるという事は、使う側、発注者にとっては、当然そのAIの能力が気になってくるところではないでしょうか。AI=発注の神様ではない訳で、AIだからと言って無条件に信じることはできません。  そのAIの能力、レベルを決定付けるのは、そのAIがどんなアルゴリズムで作動

《連続投稿584日目》AIによるデザインとは

 日経電子版の記事【NEC、AIで世代の特徴を表現したクラフトビール】では、AIが、過去約40年間の雑誌画像・文章を分析し、色・香り・味のイメージとして数値化することによって、20~50代各世代の特徴を表現した4種類のクラフトビールが開発された旨リポートされています。 さっそく、記事からその一例を拾ってみると―― ▶AIのデザインしたビール ① 50代~バブル世代~アルコール度数高め~鮮やかな赤色のビール ② 30代~ミレニアル世代~酸味・苦みが楽しめる華やかな味~個

《連続投稿578日目》AIレコメンドのポテンシャル

 日経電子版の記事【AIでおすすめの腕時計 エクサウィザーズとシチズン】では、ユーザーが専用サイトでファッション・腕時計の好みについて答えると、AIが、シチズン製腕時計約700モデルの中から好みにあった腕時計を選んでくれる「AIウオッチレコメンド」についてリポートされています。  さっそく、記事からこのサービスの特徴をピックアップしてみると―― ▶「AIウオッチレコメンド」の特徴(1)様々な雰囲気の写真を示して、ファッション・腕時計の好みを問う。   ⇨何を質問するかでレ

《連続投稿566日目》AIのもう一つの活用法~現地に行けなくても~

 日経電子版の記事【くら寿司、マグロの品質をAI判定 仕入れに生かす】では、直接現地でマグロの品質を確かめることができなくても、スマホカメラとアプリで品質を判断できるAIがリポートされています。  この記事で「なるほどな」と思ったのは、①AIに熟練のバイヤーの目利きの技能を学習させ、②スマホで簡単に対応できるアプリをデザインする事で、③現地に行く必要がなくなった、という点です――「なるほど、AIにはそういう使い方もあるのか」と――。  このようなAIの使い方には大きなポテ

《連続投稿547日目》進化するコンビニのオペレーション~未来型コンビニの4種の神器~

 日経電子版の記事【ファミマ、商品陳列用ロボ導入 人手不足緩和へ】では、ファミリーマートがロボット開発ベンチャーとのアライアンスで、VR端末を使った遠隔操作で店舗の商品を陳列できるロボットを導入する旨リポートされています。  さっそく、記事からこの驚くべきロボットの特徴を整理してみると―― ▶商品陳列ロボットの一例① 離れた場所で操作できる=一人で、移動することなく、複数店舗の陳列  ができる。 ② 店舗で必要な従業員数を減らせる=人手不足の緩和に繋がる。 ③ ロボッ

《連続投稿538日目》『自給自足型経営』を支えるものとそのメリット

 日経電子版の記事【中国、洗車機にAI活用 無人化で9割の店舗が黒字】では、AIを活用した無人洗車で知られる「1KMXC(駅公里智能)」の「(記事より)開発、生産、組み立て、運用、メンテナンスというライフサイクル全体に及ぶ完全に自給自足のスマート管理」がリポートされています。  この卓越したケーススタディーを、より一般化して、特定の設備でサービスを提供する企業、と捉えるなら―― ▶『旧来型経営』の例 =サプライチェーンの川上にある設備メーカーから設備を購入(設置も)  +

消費者の身近になり、企業にとっては外せなくなるAI

 日経電子版の記事【シャープがAI洗濯機 洗い心地評価でより賢く】では、洗濯後に⇨専用アプリで仕上がり具合を評価すると⇨AIが学習して⇨使えば使うほど利用者の好みに合った洗い上がりを実現するようになる洗濯機がリポートされています。  このごく短い記事は、AIが、いよいよ私達の生活の身近に寄り添うようになって、①簡単に評価を伝えるだけで、②複雑な操作なしに、③自動でユーザーの好みに合わせてプロダクトをカスタマイズしてくれるようになってきた事を教えてくれています。  このよう

見えてきた『未来の工場』の姿~3つのデジタル化が作るアフターコロナのニューノーマル~

 日経電子版の記事【シーメンス、「未来の工場」変幻自在 生産性が14倍に ビッグBiz解剖(上)】では、独シーメンスの戦略を通して、デジタル化による『未来の工場』の姿が描かれています。  今般のコロナ危機は、テレワークの普及・オンライン診療の導入など、様々な分野でデジタル化の潮流を加速させていますが、工場にとってはどのような意味を持っているのでしょうか―― ▶コロナ危機が生産現場に迫るもの(1)サプライチェーン上のリスクを見直し、先進国の生産回帰が起きる。 (2)その場

身近になって見えてきたAIのポテンシャル

 日経電子版の記事【歯科医を変えるAI、詰め物設計1回 虫歯もすぐ発見】では、歯科医療の現場で導入・開発が進むAIがリポートされています。  この記事で最も印象深いくだりは、次の一節ではないでしょうか―― (記事より)「虫歯1本の治療は早ければ30分程度。1度の来院で治療が終わるのは患者にとって大きなメリットだ」  このような驚くべきUX(ユーザーエクスペリエンス)の向上を実現するAIとは一体いかなるものなのか、さっそく記事からその実例を拾ってみると―― ▶歯科医療で

企業にとっても所有より利用が~AI+IoTが加速するBtoBサブスク~

 日経電子版の記事【サブスクの波BtoBに 常に最新機種・追加料金なし】では、自律走行する高性能な搬送車・仮想発電所の管理サービスなどの事例を挙げながら、BtoBの現場で広がるプロダクト(モノ・サービス)のサブスクリプションの潮流がリポートされています。  さっそく、記事などから、BtoBサブスクの利用企業・提供企業、双方のメリットを整理してみると―― ▶BtoBサブスクのメリット(1)利用企業のメリット   ① 常に最新バージョンのプロダクト(モノ・サービス)を利用

情報の信頼性と有用性~情報の洪水とどう向き合うか~

 日経電子版の記事【査読前論文、コロナで注目 信頼性確保がカギ】では、新型コロナウイルス対策のため、いかに情報をスピーディーに入手すれば良いか、その一つのメソッドとして、査読(専門家による事前の審査)前の研究成果を無料公開する「プレプリントサーバー」についてリポートされています。  さっそく、記事などから「プレプリントサーバー」のメリット・デメリットを整理してみると―― ▶「プレプリントサーバー」のメリット・デメリット(1)メリット   ① 情報が迅速に入手できる。

自然界・人間界・情報界~いま必要なのは情報の情報~

 日経電子版の記事【情報洪水から「要」抜き出す】では、ネットの隆盛と共に天文学的に増え続ける情報洪水の中、研究者の世界で注目を集める、AIを利用して学術論文の要約を提供するサービスがリポートされています。  なるほど、これはあってもおかしくないサービス、是非とも欲しいサービスですが、その背景にはどのような研究者の状況があるのか、記事などから整理してみると―― ▶研究者と学術論文①『時間がない』・・・そもそも、研究者は時間に追われている。 ②『膨大である』・・・そんな中、

アフターコロナを導く価値観とは

 日経電子版の記事【コロナが呼ぶ資本主義の分岐点(十字路)】は、ウィズコロナ・アフターコロナの資本主義のあり方を問う骨太のオピニオンだと思います。  この記事の核心をなすのは、何と言っても「(記事冒頭より)新型コロナウイルスの広がりが我々の社会や思考に与える影響について、長い目線で大局的に5つ整理」している点です。  その部分を、自分なりに再整理してみると―― ▶コロナによって再認識される価値観(1)「(記事より)人も企業も一人では生きられない」   ⇨『人と人との繋が

第1次産業こそDX(デジタルトランスフォーメーション)の主戦場

 日経電子版の記事【牛も豚もデジタル化 スタートアップが畜産現場を変革】では、畜産現場をデジタル化する、第一次産業のDXがリポートされています。  さっそく、記事からそのような事例をピックアップしてみると―― ▶畜産現場をデジタル化① 牛の首輪に名刺ほどの大きさのセンサーを取り付け、行動データを毎日  24時間記録⇨一頭毎の生体データを見える化⇨AIが平常時からの変化を  検知⇨先回りして対策。 ② エサ・水やり等の現場作業をタブレットなどに記録しデータを蓄積⇨  作業