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ニーズを押し広げる

 日経電子版の記事【「ニーズは自分たちで作る」 みそカフェや体験教室】は、業務用中心だった福井の味噌最大手が、次々と新たな施策を打ってニーズを獲得し、市場を拡大していく様を描いたリポートで、改めてニーズとは何か考えさせてくれます。



 まず、記事から新たなニーズを開拓していった施策を整理してみると――

▶新たなニーズを開拓する施策

(1)『通販小売に参入』・・・業務用ニーズから小売ニーズへの対応へ
             拡大。

(2)『ネット通販に参入』・・・小売ニーズへの対応を、ネットへの露出で
              全国ニーズに周知・拡大。

(3)『量り売り専門店』・・・スーパーでは対応できないニーズ
            ・・・容器の分を安くできる、お買い得ニーズ
            ・・・「みそソムリエ」によるアドバイスで
                        顧客のニーズを吸収


(4)『味噌の複合施設「みそ楽」』
            ・・・カフェで味噌のオリジナル料理を提供し、
                       味噌体験の幅を広げる
            ・・・体験教室で、コト消費のニーズをつかむ。

(5)『観光』・・・観光客数の増加を捉える。

(6)『輸出』・・・海外のニーズを捉える。



 これらの施策から浮かび上がってくるのは、通販⇨ネット⇨専門店⇨アドバイザー⇨複合施設⇨カフェ⇨体験教室⇨観光拠点⇨海外と、次々に新たな顧客接点を見い出していった積極性、自社の味噌を幅広いお客様に届けたい、というパッションです。新たな顧客のもとに存在する新たなニーズを、新たな顧客接点から開拓していっている様子が分かります。

▶様々なニーズの開拓

(1)『媒体によるニーズ』・・・紙媒体の通販・TV通販・ネット通販
                     リアル店舗・複合施設など

(2)『客層によるニーズ』・・・BtoB・BtoC・観光客など

(3)『商圏によるニーズ』・・・地元・首都圏・全国・海外など

(4)『体験によるニーズ』・・・量り売り・カフェ・体験教室・レコメンド
                                など



#COMEMO #NIKKEI

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