ディープインパクトとオルフェーヴルの不定期万冊 第1回 マヌエル・ムヒカ=ライネス『七悪魔の旅』
オルフェーヴル「毎度おなじみ流浪の番組、ディープインパクトとオルフェーヴルの『不定期万冊』です」
ディープインパクト「オルちゃん、始まったばかりでしょ」
オルフェーヴル「今日で最終回を迎えます『不定期万冊』のお時間でございません」
ディープインパクト「オルちゃん、そもそもまだ始まってないよ」
オルフェ「そうです。事件は会議室で起きているのではありません。便所で起きているのです!」
ディープ「それを言うなら、図書室でしょ? とりあえず、今日の本は何?」
オルフェ「アルゼンチンの作家マヌエル・ムヒカ=ライネスの小説『七悪魔の旅』(中央公論新社)です」
ディープ「キリスト教で言う七つの大罪の悪魔たちが主人公チームのお話だね」
オルフェ「そいつらが世界中を旅して、色々な事をやらかすんですけど、何ともう一人の孫子、孫臏が仙人として出てくるんですよ」
ディープ「孫臏って、道教では靴屋の守護神らしいけど、何だかブラックユーモアっぽい不謹慎さがあるね。まあ、君はさらに不謹慎だけど」
オルフェ「ディープ先輩、それはあんまりですよ(泣)。それはさておき、七つの大罪の悪魔の一人であるアスモデウスは、実は明智紫苑がこれから書く予定の小説に商鞅の相方として出てくるんです」
ディープ「要するに、商鞅をファウスト的なヒーローにするんだね。メアリー・シェリーの『フランケンシュタイン』のヴィクター・フランケンシュタインみたいな立場か」
オルフェ「まあ、『フランケンシュタイン』についてはすでに紫苑のメインブログや個人サイトで感想を載せてるんですけど、気が向いたら、俺たちでまたしばき倒すんです」
ディープ「オルちゃん、そんな物言いなんだから、君は楽毅さんから『走る五胡十六国時代』なんて呼ばれるんだよ」
オルフェ「だったら、うちのウシュバテソーロは『走る五代十国時代』ですかね? それはさておき、いわゆる『武廟十哲』を馬に例えるなら、ディープ先輩は楽毅先生で、俺は信ちゃん(韓信)ですかね? そんで、イクイノックス君は李靖でしょうか?」
ディープ「ナリタブライアン先輩は諸葛亮さんかな? ビワハヤヒデ先輩がある意味諸葛瑾さんですし」
オルフェ「次は誰の本を紹介します? 俺、宮城谷昌光さんの『諸葛亮』を読んで挫折したので、代わりに戸梶圭太さんの小説を読みたいのですが」
ディープ「まあ、君には宮城谷さんよりも戸梶さんの作風の方がよっぽどお似合いだよ」
オルフェ「うぎょー!!」
【Madonna - Angel】
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