監督：北野武
製作国：日本
製作年・上映時間：2023年 11min
キャスト：ビートたけし、西島秀俊、加瀬亮、木村祐一、遠藤憲一、浅野忠信、大森南朋、小林薫

　宇宙、未来、過去等を描くにあたっては模範解答が無い世界の為、それをどう表現しようと表現者の自由。
　織田信長像に関しても現代のように映像記録も音声も残っていない人物を描く際、作品の趣旨にあっているのなら狂気に描かれようが問題はない。
　
　構想に30年、誰もが知っている信長、或いは本能寺の変に関して何が新しく描かれているのだろうかと楽しみにしていた。
　けれども、私には記憶に残る台詞も印象に残るシーンも無かった。

　信長だけが方言なのは意図があるのだろうから、それはいい。だが、字幕がなくては何を言っているのか台詞が分からない部分が多過ぎる。それは、信長の台詞だけではなく作品全体に活舌が悪い部分が多くせめて英語字幕を付けて欲しかった。
　北野作品を楽しみにしているコアな人には楽しめたのかもしれないが、私には観る人を択ぶ作品に映った。

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