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お金が貰えなくても続けられる仕事

仕事ってお金が貰えるから仕事なのかしら?

ふっとそんなことを思う。

でも、仕える事って書いて仕事なのだから、お金を貰えなくても仕事は仕事なのだと思う。

子育てしている主婦だって、親の世話をしている人だって、家族のご飯を作ったり家の事をしている人だって、それは立派な仕事だと思う。

私の仕事は人にトレーニングを教えること。

トレーニングと言っても、マシンでガシガシ鍛えるような事は30代で卒業した。

今は専ら身体の使い方を教えている。

まだ、若く関節も衰えていない20~30代位なら負荷をかけるマシンのトレーニングは効果的だしお勧め出来るが、衰えを感じ始める40代~は自分の身体を良く理解した上で、身体を動かすことが必要となってくる。

昔、動けていたから、、、という理由で高負荷のマシントレーニング等を始めると殆どの人は身体を痛めてしまう。

スポーツクラブに置いてある一般的な筋力トレーニングのマシンは、効率良く鍛える筋肉だけを動かせる動きになっている。

太ももの前側だったら、レッグエクステンション、後ろ側だったらレッグカール、胸を鍛えたかったら、チェストプレス、フライ等と部位ごとに決められている。

しかし、日常動作で太ももの前側だけを使う動きは殆どない。

色々な筋肉が複合的に動いて、動作を行っている。

椅子から立ち上がる時には、先ず床を足で押し、体重を前傾にして、お尻を持ち上げ体幹を真っ直ぐにする。

物心ついた時から、無意識にこのような動作をしているので、殆どの人はこの動きは難なく出来る。

しかし、年を取るとそれがしんどくなるので、先ずどこかに手をつく、それからお尻をイスから浮かせる、と言うような動作になる。

これでは肝心な、脚やお尻の筋肉も体幹の筋肉さえも働かなくなってしまう。

今まで何も考えずに使えていた筋肉達が使えなくなるのだ。

手すりを使わず階段の上り下りが出来る、手を使わずに床から立ち上がることが出来る、それらが高齢になっても出来る人と言うのは、筋肉量の差ではなく、神経系の差なのだと思う。

例えば、片足で椅子から立ち上がる動作は、トレーニングをしているからと言って必ずしも出来る動きではない。
どう筋肉を使ったら良いのかが分かっていて、それらの筋肉を思い通りに操れる人でないと出来ない。

どうやって自分の身体が動き、どの部位の筋肉が動きにくいのか、反応が悪い筋肉はどこなのか?はたまた、使いすぎて硬くなってしまっている筋肉がどこなのか?そのようなことを、客観的に観てお伝えして、使えるようにするトレーニングを提供するのが私の仕事だ。

身体は動かしてみないと、どのような動きをしているのか分からない。

歩く姿を観れば、身体の使い方や癖、怪我の有無、弱い筋肉、動きにくい部位等が分かる。

寝たきりにならない為には、より多くの筋肉を動かしながら、その指令を出している神経系をも鍛えることが必要となってくる。

だから、身体の衰えを感じ始めた40代~はより多くの神経系を動員できる運動を取り入れる事をお勧めしたい。

私はこの仕事をお金が貰えなくても続けていると思う。

それだけ人の身体を良くする事は、私にとって価値ある事なのだと感じる。

20代の頃から酷い腰痛に悩まされていた自身の身体も、使えていない足指のトレーニングをした事で全く痛みがなくなった。

勿論、お金が稼げなければ生活が出来ないから、お金が稼げる仕事も探さねばなるまいが、、、。

しかし、身体が動くなら何でも出来る。

お金が貰えなくても、私はこの仕事が大好きなんですよ~、皆さんの老後を明るくしたいのですよ~、20年もこの仕事を続けられているのは、そんな思いがあったからかもしれない。

トレーニングは自身の努力が必要で、続けなければ効果が得られない。

しかし、自己流で続ければ効果が得られるものでもない。

限られた時間で最大限の効果を出す事。これが私の仕事の心がけ。

身体をベストに保つ為に、今の身体の状態を分かりやすく伝えて、未来の身体をご自身で修正して頂くお手伝いをする。

これは、もう仕事を超えて私の使命みたいなもの。

効率と成果を求めているビジネスパーソンがパーソナルトレーニングを続けている理由は、きっと未来への投資だと思っているからなのだろう。


#仕事の心がけ

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