私の父は大病をしたことがない。娘としては本当にすごいし、ありがたいことだと思っている。

実家は超田舎で、小さな頃から、普段使う薬もほぼ自家製だった。キハダ・熊の胃・まむしの焼酎漬け・祖父が作った蜂蜜などなど・・・。
７５を超えた父はぽっこりお腹のことも気になっているのか、周りの知り合いが病気になったり亡くなったりするのを目の当たりにすることが多くなったせいか、健康に結構気を遣っている。
私との会話も「送った黒ニンニク、毎日食べてるか？」「この夏は点滴せずに乗り越えられた」「ニンニク黒酢が良いらしい」と、娘の健康もとても気遣ってくれる。（しかも方言が強くて娘の私さえ聞き取れないことがあり、聞き流してしまうこともあります、ごめんなさい笑）

健康は生きとし生けるものの永遠のテーマであるように思う。私も健康を崩して初めて、あの元気な日々は良かったな〜と、つくづく思う。

「幸福とは、心と身体の健康があってはじめて成り立つ」と、精神科医の樺沢紫苑先生は、著書「THE THREE HAPPINESS ３つの幸福」で言っていた。
そう、健康を無くすると、ものすごーくＱＯＬ（生活の質）が下がる。
そういう私も、この13年で、ものすごーくQOLが下がった。
仕事ができなくなり、運転が怖くなり、電車も怖くなり、ちょっとそこに行くのも精一杯。
趣味にも興味がなくなり、さらに体調も思わしくない。
…これが毎日、何年も続くのだ。そりゃ辛くもなる。
健康って、元気って、本当に大事。
でも無くしたくて無くしたくてわけじゃない。
好きでこうなったわけじゃない。
（でも、現実は自分が作っているんだよねえ。
　この話はまた機会があったらしたいと思う。）
運命を恨んだりもした。

健康になりたい
健康は資本
健康第一
…

私は、ここでついつい考える。
「健康ってどういうこと？」

そんなとき、かつてから読んでみたかった著者
高城剛さんの本を手に取った。
「魂の再起動」という本だ。なぜかこれが、私が手に取った高城さんの書籍・第１号だった。

これが本当に面白かった。この中に具体的な「健康の定義」が記載されていて、とっさにメモをとりながら読みすすめた。

WHO（世界保健機構）は、「健康の定義」を、１９９８年までは身体的（physical)健康、精神的（mental）健康、社会的（social）健康の３つだと定義していた。

しかし１９９９年、２０世紀も終わりに近いその年に、これら３つの健康に加えて、「霊的（spiritual）健康」を加えた。霊的健康とは、「精神と物資の背後にあって、それらを操り統一するものであり、生きていくうえで欠くことができないもの」のことである。

いわゆる日本語で言う霊魂や魂のこと。スピリットやソウル。すなわち、魂を磨いて、健康な状態に保つことを指すのだ。

えーーー！ＷＨＯで「霊的（spiritual）健康」を健康の定義に加えていたんだ！しかも２０年以上も前に。

身体・心・社会に、魂ともいうべき霊性を、WHOは不可欠な物として扱った。一般的に怪しいもの、うさんくさいもの扱われることも多い、この「spiritual」。実際、これらが大嫌いな人は多くいるだろう。

私は霊を見たこともないし、スピ的な体験をしたことは一度もない。でも現在中学生の娘は、小さな頃はいつも小さな「しゅごキャラ！」みたいなものが、いつも自分の周りを飛んでいたと言う。また、私たちがご先祖様に手を合わせたり、初詣に行ってお守りを買うときは、まさしくそれにあてはまるのではないかと考える。

体験や考え方は人それぞれで、比べる必要も無い。みんな違って、みんないい。以上。

さて、高城剛さんは、この４つの健康を、コンピューターに例えており、視覚的に分かりやすかった。

ここで、魂は、OSに値する。OSには、できること・できないこと・入れていい経験などが元々全て書き込まれていて、それに沿って日々を過ごせば快適に動く。しかしOS（魂）やハード本体（身体）とCPU（心＝頭）の関係が悪ければ、コンピュータ（人生）はうまく動かない。

CPU（頭＝心）は、楽しいこと（理屈じゃなくて）だけを常に追求し、物事を頭で判断しようとしなければ、人生はうまくいくようにできている、とのこと。

私はとにかく考えてしまう。しかしそれでは、CPUがうまく動けず混乱してしまうのも頷ける。

なので私は最近、「頭を休ませること」を意識的にしはじめた。ボーッとしたり、瞑想したり、ただただ景色が綺麗だなと何のジャッジメントもせず受け取ったり、ヨガやピラティスをして体から緩ませたり。ボーッとしている状態は、一番脳波が落ち着いている状態だそう。

そうやってどんどん、「健康なわたし」に
「戻って」いきたい。

健康になりたい　と言っているうちは
健康になれないのよ〜。

健康になったら何をしたいのか？

人生のナビに、「行き先」をしっかり
決めてゆきたいと思う。