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始めなければ終わらない

月に一度、タイミングが合えば参加しているお話会がある。

心のからくり道場という、ナズルワンが開催している、心のからくりについてのお話会。


今月も行って来たのだけれど、毎月何某かのテーマがあり、今月は「終わらせる」がテーマだった。


私自身は昨年に一大決心の末、「終わらせた」事があり、また今年はそれまでの人生の棚卸しを「終わらせて」きた。
あとは何か、終わらせることはあるだろうか。

特に思いつかずに当日は過ぎていたが、翌日になって気がついた。


この1年と9ヶ月。
私は寝て食べて暮らして来た。

細々とSNSでの発信はしていたが、それは27年近くずっと続けてきたことなので、私にとって特別なことではなかったし、イイネを欲しがるような使い方もしていない。

ただひたすら、それまで様々に自分で作った縛りによって出来なかったことを、体験する日々を送ってきた。

毎日寝て食べて終わる。
ゲーム三昧、ネット三昧で過ごす。
スイーツ三昧で遊び呆けて過ごす。
私がやりたかった過ごし方は、軒並み自堕落で駄目なことだと世間的に評価されているようなことだけれど、そんな過ごし方をしみじみと味わうように体験してみた。

たまに歩きたくなって、その辺を散歩して過ごしてみたら、今まで何十年も住んでいたのに知らなかった、色々な事実を知った。毎日職場と家の往復だけしてしてなくて、如何に足元に目を向けていなかったかを思い知る。


道端にしゃがみ込んで、まるで小さな子どもの頃に戻ったみたいに、名前も知らない小さな花を眺めて過ごしているうちに、それまで心に積み重ねて来ていた、様々な心の澱が取れていった。


子どもの頃から描き続けていた落書きを、SNSで出し続けた。
楽しくて、泉のように次から次に湧き上がる感性とともに手が動き、いくらでも描き続けていられた。


そうして1年と9ヶ月が経ち、ふと気がつくと私の現実は、イラストを描いて欲しいとオーダーを受けていたり、やりたいと思っていた声を使う活動を定期的に行っていくことなどが、どんどん動き出していた。


そう。
私が今月終わらせるのは、
「停滞という蛹の期間」
だったのだ。

この1年と9ヶ月続けてきた、心の充電期間。

蛹になって丸まって、今までくっつけてしまっていた不要なものを1つづつ剥がしていく作業をようやく終えて、蝶になって飛び立つ準備ができた。

来年から、ようやくのびのびと自由に羽ばたいてゆこう。
蛹の繭の中で作られたばかりの美しい羽を、気持ちよく伸ばして。


私にもあったのだ。
今月、いよいよ終わらせるものが。

1年と9ヶ月前に始めた、蛹モード。
充分に満たされた、その体幹、体感とともに。

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