「ママはすっごい大切なお仕事してるんだね。捨てられる子どもが減ったら良いよね。」と6歳息子に言われて泣いた話。
先日、6歳息子から『ママって里親の仕事、一体何をしてるの?』と聞かれた。
ついでに「ママって里親なの?」
これも大人こどもに関わらずよく聞かれるのだが
私は里親の支援事業や研究はしているものの、「里親」ではない。
だから
「里親さんを応援したり、里親さんになる人を増やしたりする活動をしているんだよ−。」と説明している。
息子の一言。
うーん、これを説明するのはいつも難しい。
けれど娘も5歳の誕生日を迎えたので少し理解できる様になったようなので、今回はこんな感じで説明した。
それに対する私の説明
私:日本でも子どもが育てられなくて手離して(捨てて)しまう事が残念ながらあるんだよ。なのでそう言う子どもが1人でも幸せになってほしいので、里親さんを増やしたり里親さんになってもらったりしてるんだよ。
4歳娘:え!子どもが生まれたのにすてちゃうの?いらなくなっちゃうの?
私:うーんとね。親も捨てたく無いけどわからなかから手放してたりもするんだよね。自分自身もきっと愛してもらえなかったり子育てされた時にきっと大変だったんだと思うんだよね。
だからね、捨てて欲しくないし、もし次の家族に出逢えて子どもも産んだ親も育てる親も幸せになれたら素敵だよね。
Y君たちも、毎日お前なんか死んでしまえ、要らない子だ!って言われたら子どもが産まれてきた時に育て方なんて分からないじゃない?
息子:そうだね、分からないね。
私:だからもしそう言う人がいたら、親だけが頑張らなくて良いよ、一緒に親一年目だから一緒にやっていこうよって言いたいんだよね。
と伝えた。
歯科医師の仕事は見た目も内容も分かりやすいし、息子は仕事に興味があるので病院に見学に行ってみたいとか言うのだけど、里親の話は多分あんまりピンときてなかった。
こうやってたまに話すことで、もっと子どもの時から里親が身近な存在になれば良いなぁと思った一日。
やっぱり里親の絵本つくらねば。
じゃぁなんで子どもをつくったの?
息子からストレートにそう聞かれた。
6歳の息子にどこまで話したらいいのか、とっさに考えて。
息子や娘は性教育や受精のしくみを知っているので
私:そうだねー、セックスしたら子どもができるんだけど、子どもを作るだけがセックスの目的じゃないんだよね。あとは100回セックスしても子どもがお腹の中に来てくれる人もいれば、1回で子どもが来てくれる人もいてね。
なので子どもがほしいと思ってなくても、生まれてくるときもあるし、生まれてくることに気づかない人もいるのね。
だから突然生まれてきたときに、どうしたらいいのかわかんないのかもしれないよね。
と説明した。
息子:そうか。そうだよね。
そう言って息子は私の言葉を受け入れてくれた。
なんで病院でうまないの?
これに対しては
私:きっと誰にも言えなかったんじゃないかな。それか妊娠したことに気づいてなかったりとか。
息子:なんで言えないの?
私:いや、ママも言わなきゃいけないけど言えないな−ってとってもたくさんあるんだけどY君はない?
息子:ある・・・・・!
私:あとはイライラしてるときとか、怒られそうってときも相談できないじゃん?
息子:うん!!
今回は「相談したくても言えないこともあるよね」という話で家族で色んな意見を出し合って終了した。
最後に…とっても嬉しい言葉をもらった。
今回も最終的には、シンプルに子ども向けにわかる言葉を使い説明したので、そこまで複雑な事は理解されなかったかもしれないけど、
と言われて。
泣いた。
養子縁組とか、養育里親とかすべて説明をすっとばして子ども側の説明をしたのだけれど、
君の目の前や近くにいる人が、
一人でも多く
誰かに、予期せぬにんしんのことを相談できる社会にしたい。
子どもが生まれてきてもしんどいときに、誰かに頼りたよりあえる社会にしたい。
そう思っています。
いつも応援ありがとうございます。サポートいただけたお金は、当事者の子どもたちとのご飯代金か、直接子どもたちに手に渡る寄付に回したいと思います。