綺麗道です。

実父と義母がそれぞれ畑で野菜を作っています。

（以下じいちゃん・ばあちゃん）

野菜はもちろん季節もの。

ばあちゃんは基本的に
週1でまとめて野菜を届けてくれる。

いつ野菜が来るかがわかると
献立作りも楽になるので助かる。

一方、じいちゃんはたまに
畑で出会うときにわけてもらうことが多い。

また、ばあちゃんと違って
じいちゃんは「襲来率」が高い。

突然玄関の前に
ごぼうだとか
ビーツだとか

置いてあったりする。

まるで「かさこじぞう」のような。

そう、
まさに「かさこじじい」なのである。

そんなことがたまにある。

突然なので
たくさんの野菜の処理に困る
なんてこともあったりする。

（レタスとか葉物はなおさら）

そんな「かさこじじい」がこの間

謎の草を持ってきた。

ばあちゃんと二人で分けろということで
持ってきた草の名は

ずいき。

世間一般では
どの程度知られているのであろうか。

ずいき。

知ってます？

私はあまりなじみがない。

食べた記憶もほとんどない。

そもそも
調理済みしか見たことがなかった。

そんな「ずいき」が今目の前に
襲来した。

なかなか大きい。

ばあちゃんから
「どうする？」と聞かれる。

私の目の前にある道は２つ。

ここで手を付けないか
自分で料理をしてみるか。

少し考える。

過去の私だったら確実に拒否していただろう。

しかし今は以前の私とは違う。

これまで【初めて】をいくつも越えてきたんだ。

もう【初めて】のことにうろたえる私ではない。

（ようしやってやろうじゃないの）

【初めてのずいき】
に手を出すことにした。

ずいき～ZUIKI~

これがずいき。

葉っぱがどことなく里芋に似ている。

と思ったら、御名答。

里芋の仲間だそうで。

八ツ頭という芋から生えてきた茎を食べる。

それがずいき。

・八ツ頭からできるのが赤ずいきというらしい
・白ずいきや青ずいきというのもあるとか

茎と芋を切り分ける。

これが八ツ頭というらしい。

里芋の仲間。
これも食べられるらしいので一緒にもらうことにした。

「私は嫌いだから食べないけど」
とばあちゃんは言うけど、ものは試しだ。

八ツ頭のかけらを見ると
里芋の仲間ということがよくわかる。

ばあちゃんから聞いたずいきに関する情報は
「皮をむいてゆがいてから食べる」
「酢の物にして食べることが多いらしい」

ということ。

他には
・ばあちゃんはずいきが好きではない
・隣の家のきょうこさんはずいきが好きらしい
・きょうこさんは味噌汁にいれることもあるらしい
・きょうこさんを呼んでずいきをわけてあげよう
（実際に声をかけていた）

（きょうこさん突然の出演）

ずいきの処理

あとはグーグル先生のお世話になりながら
ずいき戦に挑んでみることに。

まずはでかい。
まな板を優に越すサイズ。

次に皮をむく。

包丁の刃でひっかけると
するーっと皮がむける。

これを一本一本するわけだ。

気が遠くなるな・・・。

そして、むけたと思ったら
酢水につけて1時間。

とにかくアクが多いらしい。

次はゆでる。

ずいきが軽くて浮いてくるので蓋で押さえた。

ゆであがり～。

これでやっと下処理が終了。
（冷凍用と使う用）

まだ食べるまでは到達してない。

手間がかかるものなのだ
ずいきは。
（知ったかぶる）

（夕飯に間に合わなかったので
翌朝に再チャレンジ。）

最終的に作ったのは

酢のもの

勝手に綺麗なピンク色になる。見た目は美しい。

煮物

食べてみた

私の初めてのずいき。

食べてみる。

ふきみたいな歯ごたえ。

スポンジみたいな感じ？

見た目とは裏腹に
味は特に主張してこない。

謎の食べ物という印象。

何口か食べてみるけど
何とも表現できない。

食べ慣れていないせいもあるけれど

まだ付き合っていない男女が
なんともいえない距離で
お互いの動きを伺いあっているような

「微妙な距離感」

実に微妙なのだ。

食べたのにわからない。
ずいきのことがわからない。

これは美味しいのか？

そうでもないのか？

しかも、
食べると口の中にイガイガしたような
アレルギー的な反応が。

アクが残っていたのかしら・・・。

と思ったら、ずいきのアクには

「シュウ酸カルシウム」

という針状結晶が含まれていて
手がかゆくなったり、かぶれたりするという。

口やのどに対してもイガイガ感を呼び起こすんだそうで。

なんとも一筋縄にはいかないやつ。

それがずいき。

でも、栄養を調べてみたら

皮付近にアントシアニンが含まれる
➡目の疲れを解消

ミネラルが豊富
➡鉄・カルシウム・カリウムなどが含まれる

不溶性食物繊維
➡便秘解消・整腸効果

栄養価は高いようなので、
食べても無駄にはならないなという感じ。

とはいえ、

私の印象としては
「買ってまでは食べないだろう。」

という結果でした。

なかなか微妙な距離は縮まらなかったようだ。

（でも、まだ冷凍さんがいるので
挽回のチャンスは残っている。）

おまけ：八ツ頭

ちなみにばあちゃんは食べないと言っていた
八ツ頭。

この後煮物にしたけれど、
普通の里芋よりは甘くて美味しかったです。

八ツ頭はアリ判定 🏁

こうして綺麗道は
また一つ新たな挑戦をしたのだった。

次の初めてはなんだろう。

まだまだ私の挑戦は続く。

次回もお楽しみに。

おしまい

他にもある
食の初めて挑戦記はこちらに↓

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