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【実録シリーズ】大腸内視鏡物語~其の1~

【大腸内視鏡検査】

あれは2年前。

フルタイムで働いていた一人の女性がいた。

毎朝決まった時間に出勤し、
保育園のお迎えはいつも最後の方だった。

毎日が慌ただしく過ぎていく。

日々をただこなすだけだった。

何かを抱えながらもただ時が流れていく。



そんな中 言い渡された健康診断の結果。


30代にして(当時)
大腸内視鏡検査を受けることになった女性の話。

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「焦りました。

初めての経験だったものですから。」

彼女は語る。



お気づきの通り、この女性とは私のこと。

もしかして
この経験が誰かのお役に立てるかもと思い

私の赤裸々【実録シリーズ】始めます。



第1章:言い渡される非情な運命


きっかけは会社での健康診断。

【便に潜血】があったとのこと。


「どうせ少し切れてしまっただけ」のはずだった。


ただ
会社に再検査の報告書を出さなくてはならないので
とりあえず地元の町医者へいくことに。


「どうせちょっと切れただけだし・・・」
と思っている私。


そんな私に医師が一言。

「大腸の内視鏡検査を受けないといけませんね。」

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痔であろうとなかろうと

便の潜血がある場合は
必ず大腸内視鏡検査を受けなければならない

という鉄の掟。


【大腸内視鏡検査】とはいわゆる

おしりからカメラを入れて
腸の中を診察するというもの。


ポイントは
「おしりからカメラ」。


これは恥ずかしい。

いくら出産を経たとはいえ
いまだうら若き乙女(の心)。

表面上では取り繕ってはいるけれど
内心はグラグラ揺れていた。


男性医師におしりからカメラ。

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こんな状況
揺れないわけがない。


2児の母とはいえ
羞恥心くらいあるわ。





さらに
腸の中を見るということは、
おなかの中を空にするということ。

つまり【下剤との闘い】

これも初めての経験だった。


軽い気持ちで再検査に来た私に
言い渡されたのは【非情な運命】


果たしてどうなる。


その先には何が待ち受けているのか。


第2章:さらなる不幸が襲う

ついに迎えた検査の日。

まずは前日の夜、夕食後に下剤を一本飲む。

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コップに水を入れ、そこに混ぜて飲むタイプの
小さな容器に入った液体の下剤から始まる。

すぐお腹のぐるぐるが来るのかと思っていたら
前日は何ともなし。



翌朝に痛みもなくすっきりとお出になりました。

ほっと一息。

とりあえず第一段階クリア。

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さて、検査当日は朝食抜き。

母の辛いところは、
家族のためにご飯を作れども、
自分だけ食べられないというところ。

作ったのに食べられないというのが何とも悲しい。



当時ファスティングのフの字も知らなかった私には
「朝食を抜く」のはちょっとしたイベント。


朝食はダメでも、水分はOKなので
水を飲んだりしながら時を過ごす。


ただ

心臓の鼓動は確実にいつもより早かった。





そして朝9時。


”時は来たり”



ついに戦陣へと足を踏み入れる。

私にとっては
「戦い」の火ぶたが切って落とされた瞬間。

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神妙な面持ちで
医院のドアをあける私。


「おはようございます。
ダイチョウナイシキョウ受けにきました」

言いなれない言葉と高まる緊張感で
危うく噛みそうになった。



受付での私の姿は

まだ見ぬ敵を恐れつつも
決死の覚悟のオーラをまとっていた
に違いない。


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さて
ベッドのある部屋に通され今日の流れの説明。


午前中かけて、
2リットルの下剤をコップ一杯ずつ、
15分おきに飲んでいく。

途中寝ると出が悪くなるので
ベッドには寝ない

基本的には座った姿勢、
もしくは立った状態でストレッチなどをすると出やすい
とのこと。


どんどん便が柔らかくなっていき、
最後は何も浮かない状態で黄色い液体だけになる。



そうなったら
「一度排泄したものを見せてください。」と。



???



排泄したものを見せる・・・とな。


・・・・・・・。


うら若き乙女(の心)が
どんどん穢されていくのを感じた。


私はどうなってしまうの?


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逃げられない運命に
翻弄される一人の女性の話

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長くなったので次回に続きます。

まだやるよ!(笑)


続きはこちらから↓

【実録シリーズ】大腸内視鏡物語~其の2~

【実録シリーズ】大腸内視鏡物語~最終章~



綺麗道(きれいどう)


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