見出し画像

夜の海と、愛のお話🌙


フィリピンの島に3ヶ月滞在していて
あるとき、夜の海に潜ったときのこと。

その日は新月で、月の光はなく
夜空は星の輝きだけに満ちていて。

海は真っ暗で、波の音が大きく響いて
それがとても漠然と怖かった。

(※これはワークとして入ったのと、
 まわりに人もいたので安全でした)

*

浅瀬はまだ大丈夫。

でも「そろそろ足がつかないよ」
というタイミングで、とても怖かった。
だって自分が浮かんでいる世界が真っ暗だから。

そのときなぜか不思議と
「この怖さ、わたし知ってる」と感じて。

“人を本気で愛するときの怖さ”と
すごく似ている、
そんな感覚に包まれました。

どこまでも深くて、わからなくて
それでも、この先を見てみたい。
感じてみたい。もっと、もっと知りたい。

未知への不安と、ドキドキと、ワクワク。

*

小さい頃から知っていて
大好きで、相手からも愛されていて
そんな人を愛するのって、自然とできる。

でも、わたしたちは
日々いろんな経験をしながら
たくさん出逢って、別れて、また再会して

人生をとおして、大切な人ができたり
愛する人ができたり、縁が結ばれていく。

*

一人一人との出逢いや縁を
本当に深く大切にしようとしたとき
きっと人は少なからず
“怖さ”を感じる生き物なんだと思います。

もっと知りたい。
もっと繋がりたい。
もっと愛したい。
もっと愛されたい。

その想いが素直なほど
勇気をだして心をひらくほど
ときに大きく傷ついてしまうこともある。

それでも私たちは
愛したいし、愛されたい。

そこには理由なんてないんだ。

*

大人になると
自由な出逢いに恵まれる。

はじめて会った気がしない人。
素敵な人。心惹かれる人。愛おしい人。

一歩ずつお互いを知って
歩みよって、自然と縁が深まって
いつのまにか大切な人になっていく。
 
 
出逢う縁もあれば、離れる縁もある。

ひとつひとつの
今を生きるいのち同士の出逢いで
この世界は繋がっている。

たくさんの、素敵なめぐり逢わせで。

*

夜の海は、真っ暗で
魚たちもきっと眠っていて

満天の星空は美しく
しずかな波の音に包まれて
それは、あまりにも綺麗な夜でした。

そんな数年前の記憶を
なぜだかふと、思い出しました。



愛すること。愛されること。

自然はいつだって
本当に大切なことを教えてくれる。

そんな気がした、特別な夜でした 🌙


from . あそうあやか 🪐
[インスピレーションアーティスト]

応援いただいたサポートは、アーティスト活動費として大切に使わせて頂きます*