齋藤綾嘉の考察と見解と推測(自己免疫疾患について)
Nr4aがつなぐ免疫寛容とT細胞の疲弊
(免疫にはアクセルとブレーキがある)
免疫細胞であるT細胞が働かなくなる、疲れ果てているという状態を「疲弊」と呼び、T細胞は働き続ける。しかしあまりにも働き過ぎると必ず「もう休め、働くな」というメカニズムが作動する。では疲弊が起きなければ良いのかと言うと、今度は逆に困る事になる。T細胞が働き続けると、過剰な免疫反応が生じてしまう。このように免疫寛容と疲弊と言う2つの一見異なる現象は基本となるシステムがほぼ同じだ。免疫寛容では、制御性T