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世界は色で満ち溢れている

わたしは生まれた瞬間から色を感じた

babyは色が見えていないと
どここかの誰かが言った

徐々に色は見えてくるのだと
色の認識は1歳2歳3歳と

年を重ねて行くたびに
増えていく

はたしてそれは本当か?

わたしの世界はとても刺激的で
たくさんの色に溢れていた
colorful

色の中の色を見ようとした
色はグラデーションで繋がっている

真っ白な画用紙に

色を重ねた
色を広げた
色を足した
色を引いた

クレヨンからクレパスに色鉛筆から水彩色鉛筆に

水彩絵の具との出会い
それはグラデーション

自分で自分の色を創りだす事ができる

わたしは画材店で何時間も絵の具を見つめている
そんな変わった子だった

画材店が好きだった
そこには
抽象的なイメージを具体化させる
モノ達が生きていた

その生きてるモノを使い
真っ白なその画用紙に
わたしのイメージをぶつける

それは生きている
わたしが息を吹き込んだ
そのわたしの描いた色達は生きている

一般的な絵の具は均一じゃない
だから色にムラがでる

乱反射する色は
キレイな発色とグラデーション
を人の目は感じられない

わたしはそれに気づいていた
ならその乱反射さえ利用しよう

ムラがあるなら重ねればいい
そのムラさえ愛おしい
出すことのできないグラデーション
どうやったらだせるのか?

延々と永遠に思考する
重ねて延ばす
延ばしては重ねて

ゆるやかに水で薄めて行く
それはわたしが創りだしたグラデーション

もっと
もっと
もっと

わたしは色を感じたい!
わたしは色を表現したい!
わたしの気持ちは留まる事を知らない

たった24色のpalletから生まれる
たくさんのグラデーション

月光荘と言う画材店がある
そこにある
水彩絵の具はさらに生きていた

時間をかけて
想いを込めて練りあげた
色は均一だ
恐ろしいくらい生きていた

その色はわたしの思い描いた
キレイな発色とグラデーションを可能にした

こんな発色を求めてた
こんなグラデーションにしたかった
そんなわたしの気持ちを叶えてくれた絵の具

それで描いた絵は
素晴らしい発色とグラデーションを発揮する

人の目で明らかに感じられる
美しさがそこにはある

しかしわたしはムラで乱反射する
この絵の具がとても愛おしい

どこでも売っている
誰もが一度は使う
そんな絵の具が愛おしい

完璧じゃないから
それを自分の力で
変える事ができるのだ

上手くいかなくて
出したい色が出せなくて
わたしの思い描いくグラデーションにならない
そんなもどかしい気持ちと

それを超えたい
それを変えたい
不可能を可能にするのだ
そんな感覚をどこまでも感じさせてくれたのも
その絵の具だ

人間なんてムラしかない
完璧じゃない
でも生きてる

完璧に美しい事が美しい事だろうか?
完璧に美しいワケじゃないムラが
ある種の美しさを放つ

乱反射し人の目にどう写っているかなんて
知れないけど

わたしの目に写るその色が
美しいなら
美しいとわたしが思えるなら
それでいいじゃないか

そんな事を考えている自分は傲慢か
いや傲慢でいいじゃないか

やっぱりわたしはこの絵の具が
愛おしい
どれも同じ色だけど

使う人によってそれは変わる
可能性があるって素晴らしい

やっぱりわたしはこの絵の具が
愛おしい

月光荘の絵の具は素晴らしい
それは本当だ

しかし一般的な
どこでも売っているこの絵の具も
素晴らしい
それも本当だ

どちらも素晴らしく本当なのだ

表現の方法も色の感覚も
素晴らしさなんて人それぞれだ

誰にも決めれない

どっちがどうで
こっちがどうだとか

どんなに下手くそな絵だって
ただぐちゃぐちゃにか見えない色だって

そこには見えない素晴らしさがあるのだ
色は目で感じるんじゃない
色は心で感じてる
色は身体で全身で感じてる

babyは色が見えていないと
誰かが言った

見えてはいないのだろう
だけど感じている

心で身体で全身で
この世に生まれた瞬間から

わたしの世界は色で満ち溢れている

色の中にある色
わたしだけのわたしの色
わたしの人生は
グラデーションだ

生きることはグラデーションだ

次々と淡々と忙しなく変わり続ける
色の変化は全てが緩やかに繋がっている

gradationなのだ

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