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札幌千秋庵の山親爺にはムネアツな思い出がある

でてきたでてきた山親爺、笹の葉かついでシャケ背負って〜

昔から北海道に住んでいて、ある程度の年齢の方なら、誰しもが歌える一曲ですよね。

でてきたでてきた、まで歌ってもらえたら、
「山親爺♪」と、言ってしまう。もう、脳にそうプログラミングされていると言っても過言ではない、おなじみのワンフレーズです。

例に漏れず、私も小さな頃から、この曲を何度も耳にしていましたし、
この曲を聞いたシュチュエーションで、最も記憶に残るものがあるのです。

ちょっぴりエモーショナルな、山親爺のCM体験について、お話しします。

……………

夕方のワイド番組、どさんこワイドは、母が大好きな番組で、
いや、大好きな番組だなんて書かなくてもいいくらい、鈴木家の日常でした。

当時は明石英一郎さんと、木村洋二さんがMCを務めていて、星澤先生ももちろん料理コーナーを担当していて。

特に好きだったのが、1分間の生CMのコーナー。
ウルトラマン(だったはず)の、カウントダウン時計を見ながら、60秒をカウント。
その中で、企業がPRしたいことを生CMというスタイルで発信するというコーナーでした。

子供ながらに
「自分が大人になって、就職して、このコーナーにでたら1分ちょうどで緊張せずに喋れるだろうか」
と想像し、緊張。
1分ちょうどでしっかり喋れるどこかの企業の若手の社員さんを見ると、
「この人は出世だな」
と勝手に思い、私もこうなりたい!と、密かに練習をしたこともありました。
夕方のこの時間に、そんなことを考えるほどには、呑気な小学生だったというわけです。

呑気な小学生は、小学校3年生の時に、妹が生まれて、お姉ちゃんになったのですが、
妹のことが、すごく、すごく可愛かったし、自分がお姉ちゃんになれたことの喜びに満ち満ち溢れた毎日を過ごします。

で、お姉ちゃんになって、初めてのクリスマスがやってくる、数日前のこと。
いつものように、どさんこワイドを見ていると、クリスマス特別企画!が行われていました。
確かね、百貨店の中と中継をつないで、プレゼントをその場で発表していく・・・
みたいな企画だったような気がします。

そのプレゼントの中に、おもちゃのブロックのセットがあったので、
お母さんに「ねぇ!妹のために、これ、私応募していい?」と懇願。
当時そういう応募は全て、FAXでしたから。自分で紙に希望動機を書きました。
それは、9歳離れた妹がいること、その妹にブロックをプレゼントしたいこと、いつも番組を見ていることなどを、書いたのだと思います。

余談ですが、私は当時から、ラジオや、テレビのそういうコーナーに参加するのが好きな小学生で。
メッセージが読まれたり、参加できたりすると、ものすごく嬉しい気持ちになったので、
今ラジオのパーソナリティをしているのも、こういう体験が基盤にあるような気がします。

FAXを送った後の私は、いつものように、どさんこワイドを見ながら、夕方の時間を宿題をしたりしながら過ごしました。
函館の家は古い一軒家だったのですが、クリスマスツリーが飾られていたり、ストーブの火が赤く燃えていたり、母が、おんぶ紐で妹をおんぶしたながらキッチンに立っていたり。なんかそういう、ちょっとした場面を思い出します。

小学校3年生なりの幸せの一コマだったんだと思うな。
母がいつも近くにいてくれたこと。自分がやりたいと思ったことをやらせてくれたこと。
そして、そのFAXが番組の終盤に読まれ、プレゼントが当たったことも…!

そう、私、この日、どさんこワイドで名前が呼ばれ、ブロックのプレゼントが当たったのです!
「おめでとう!あやちゃん!ブロック当たったよ!!!!」
母がやたらとテンション高く、喜んでくれた笑顔のバッグに流れていたのが、
“でてきたでてきた山親爺〜“という、札幌千秋庵の山親爺のCMでした。

……………

山親爺のCM。いろんな場面で見聞きしたというより、
どさんこワイドの最中に見ていたという方が圧倒的に多いのではないでしょうか。
当時の記憶が確かなら、どさんこワイドの天気予報の前後で流れていたと記憶しています。
気にも留めないくらい、日常的に流れていたこのCMが、あの日を境に、特別なものに変わりました。
私は、どさんこワイドで名前を呼ばれたんだ!
妹のために、ブロックのプレゼントを当てたんだ!!!!

そんな興奮状態を盛り上げてくれるかのように、流れた、山親爺のCMは、
あの、幸福な場面を思い出すたびに、頭の中で流れるのです。


でてきたでてきた山親爺、笹の葉かついでシャケ背負って〜♪
スキーに乗った山親爺、千秋庵の山親爺〜♪
今日のおやつは山親爺、千秋庵の山親爺〜♪

と。
……………

それから、ちょうど30年が経ちました。
妹は、あのブロックで遊んだのだろうか。
そして、あのブロックはどこに行ったのか。
もう実家にもありません。
こんなに月日が流れたのに、どさんこワイドは、MCや番組のスタイルを変えながらも、
いまだに元気に放送中。
これは本当にすごいことだなぁと思います。

いつの間にか、放送されなくなった、山親爺のCMは、
ある一定の世代は知っていて、それより若い方は、ピンとこない。という懐かしのご当地CMみたくなりました。
「このCM知ってる?」的なクイズになったり。
「あぁ20代は知らないかぁ」と、年上が謎のマウントを取る場面にも遭遇したことがあります。

……。
物語であれば、この辺で、めでたし、めでたし。
となりそうですが、
そうはさせないのが、札幌千秋庵。

私にとっての幸せの象徴である、このCM。
皆さんもご存知の通り、復活することが決まりました。
なんと、歌唱はYUKIさん!編曲は蔦谷好位置さんという、北海道タッグ!嬉しい!!

3月18日にはYUKIさんの歌声になった新CMが放送。さらには、山親爺の新パッケージが店頭に並ぶそうです。

また、誰かの幸せな瞬間を共にするCMに、きっとなるのだと思う。

家族や友人と何気なくみて、
その何気ない瞬間の中に、それぞれの物語が生まれるのだろうな。

私もこのCMが流れるたびに、
あの、30年前の幸せな瞬間にタイムスリップすることができるし、

今度は、このCMを、あの時の私と同じ年になった長女と一緒に観れるんだ、と、今からワクワクしています。

3年生になる長女にとって、どんなCMになるかな?
家族で過ごしたあったかい記憶が詰まったCMになることを願っています。

……………

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