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キュリナリーズのポトフ14

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無慈悲なまでに人々の命を奪う冷気と吹雪を招いたのは変わり果てた妹姫だった。
妹姫は宙に浮きながら、城に向かう。

城には国王と妃、姉姫と臣下たちが籠城している。
ありったけの燃やせるものを城中から集め、皆は玉座の間で火をくべた。
充満していく煙に咽びながら、身を寄せ合って暖をとる。

なぜこんなことが起きたのだろう。
いつまで耐えればいいのだろう。
生き延びることができるのだろう。

疑問、不安、恐怖が城の者たちの芽生えてくる。

火をくべてもくべても、寒さは増すばかりであった。

ついに妹姫は広間の扉の前にやってきた。

――つづく

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