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子供社会も大人社会も変わらない。

「既読スルーや未読スルーをされたから、いじめる行為が正しかった。」
テレビで話す中学生女子の言い訳を聞いて、自分の思い通りとなる人はいないのに、そんな理由で誹謗中傷、暴力に及ぶことが許されていると思っているのかと唖然とする。
しかし、驚くべきはもっと先で、「無視をした方が悪い。」と何もしていない被害少女を非難する教師の発言。
理想通りの行動を採らないと、誹謗中傷する人やそれを支持する教師のことを、無視して普通と思う私は、普通じゃないのだろうか。
………………
思い通りにならない他人が悪いから攻撃が許される理論がまかり通るのであれば、
日本は無法地帯になるだろう。
ただ、テレビニュースの場面では、子供同士でまだ発達段階のため、他人が思い通りになると思い込んでいるのかもしれないと思った。
しかし、子供社会が大人社会の縮図というのはその通りで、大人社会であっても変わらない。
…………………
「なぜ当方の企画を奪うのか?」「どうして建業法プロジェクトに私一人をあえて外すのか?」
と聞くと、
「欠席連絡のチャットに、イイネをしてくれなかったから。」
とのことだった。
連日グループチャットで繰り返される業務と無関係の、「顎関節症」「かぜ」「子供の熱」といったチャットを一つ一つ拝読し、イイネをすることが業務とは存じなかった。仮に業務であったとして、それにイイネをしなければ業務を外すという仕打ちがあると想定もしなかった。
上司が送る「体調不良」のチャットに、人々が「♡」や「イイネ」、病気マークなど様々な対応をしているのは、
無対応だと自ら企画した業務からさえ外されるからであったのかもしれない。
………………
誰にでも機嫌よく、愛想よく、感じよく、それができないなら業務を外す。
そう言われたのが仕事としてだから、私はそれをやってみた。
そうすると、今度は「裏がある」「何を考えているかわからない」と言われ、
人間性を試すことをされる。

故意にお土産飛ばしをしても怒らないか、フレックスタイムの利用を許さなくとも笑顔でいてくれるか。
という行動である。

きっと、この職場は小学校なのだろう。きっとこの国は、小学生が小学生を教育しているようなものだろう。
………………
いじわるや嫌がらせは、何歳になろうと逃れることはできない。
そんな世界でできることは、自分がどうしたいかという意思に従うことだけだろう。「あの時、親切にしてくれたから、あの人は良い人で、従うべき。」
ではなく、
「自分はあの人を、他人をアメとムチでコントロールする人間と見ているから、惑わされずに自分の意思を主張しよう。」
とあること。
………………
いつの間にか、イイネもやめて、いつも通り不愛想な自分でいると、
誰も私を試す行動を取らなくなった。

ただそれでも仕事をしたいから、
人事に業務を外された報告をすると、担当制という組織改編をしてもらうことができ、業務が入ってきた。

操り人形となるのではなく、自ら操る側に回る。この国でなくならないハラスメントに巻き込まれずに生きていくということは、自ら踊ることだと思う。
甘い言葉に左右されず、自分がみたリアルの中で生きていかなければ、能力の有無にかかわらず、蔑まされる。そしてそれは、大人になったらなくなる意地悪ではなく、何歳になっても逃れられないハラスメントなのだろう。

とても嬉しいので、嬉しいことに使わせて下さい(^^)