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嫌な仕事を人に押し付けるではなく、軽量化出来るように協力し合えないだろうか。

彼に付いていくのは大変だと思った。上司ではない彼に従う義務まではないが、チームを牛耳っているお方だから、従わなければならない様相。彼は自らは働かないにもかかわらず、他人に指示ばかりしていることで、周囲に偉い人と思い込まれ、周囲が彼に判断を委ねていた。
それゆえ会社も、私は彼と対等な管理職だけど、彼が先輩だから従うようにという。
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入社直後にまず感じたのは、「月100時間の残業を4年間、一人で熟した。」という彼の話への疑念だった。
私も残業を月80時間熟したことがあったが、はっきり言って持続出来るものではない。だから濃淡付けて業務整理を行い、残業時間を減らすしかなかったことを記憶している。
そして難解な契約も訴訟もない商社において、教育と業務整理で定時に終わらせる方向に、なぜ向いていないのかと思った。
彼の様子を拝見させていただくと、5分に1回立ち上がり、誰かと雑談をされていた。この時、働きすぎてもう働けなくなっているのではないかと感じた。
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この初日に感じた疑念は確信に変わっていく。
契約書管理システム導入の際にこれまでの契約書約1万通を一人でシステムに入れたと言っていたが、実はアルバイトを採用していたこと。

自作と話すチェックリストは、後輩に頼んでいたことが分かった。

他の職員を使って、働くしかなくなっていたのだろう。
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もっとも、彼の心身の状態もよく分かる。なぜなら、私も一人で残業80時間の業務を熟していたときに煮詰まり、人と話すことで回復していた。このときに人と話す選択肢がなくなれば、他人に振らざるを得なくなったかもしれない。

ただそれでも、やりたくないことを人に押し付けてやらせるのではなく、やり切れないから皆で協力するという選択肢はなかったのかと悲しくなる。
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少し話は反れるが、前職で、会議にいつも入れてもらえていない女性がいた。しかし、彼女は外される哀しみを知っているから、決して他人を外すことはしなかった。それは彼女を排除した部長に対する態度としても変わらなかった。
自分がやられたくないことは、他人にやらない人だった。だから私は彼女を尊敬していた。

話はもっと反れるが、私はネットオークションでは自分が欲しいと思うものしか売らない。欲しいけど似合わなくなったから誰かに着てもらいたい服。欲しいけど度が合わなくなったメガネなど。
自分が要らないものは人も要らないと考えてしまうから、自分が欲しいけど使えないから、必要な人に使っていただきたい物を販売する。
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自分がやりたくない仕事や要らない仕事は、他の人にとってもやりたくない仕事で、要らない仕事だろう。
だから、自分にはいら仕事だからとなった時に、
人にやらせるではなく、協力していくとの選択肢があって欲しい。
押し付けられた方は断れず無理をする。

押し付けた方は他人の使い方を知って、楽になるかも知れない。しかし、アルバイトも後輩も退職してしまったよ。

何より仕事を共に、協力してとならないと、人間関係が終わってしまう。
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私はやりたくない仕事を回されたから不快なのではない。
皆で協力して働くことができない、権力で強い者が弱い者を支配する関係が哀しいのだ。

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