見出し画像

2020年4月から長野県民・佐久市民になります。

ほとんどの方にお伝えできていないので、報告として初noteを書いてみました。少し長い文章になってしまいましたので、ご興味がある箇所だけでも見てくれたり、反応してもらえると嬉しいです。

まずタイトルで結論を述べてしまっていますが、2020年4月から家族で長野県佐久市に引っ越します。

なぜ長野県民になるの?

4月に長男が小学生になるのですが、長野県の佐久穂町にあるに小学校に入学することとなりました。子育て移住です。

それほどに惹かれてしまった小学校について紹介させてください。入学する『学校法人茂来学園 大日向小学校』は2019年4月に開校したばかりの新しい学校です。

なんで長野県の学校に入学させることになったの?

我々夫婦はともに東京出身東京育ち。長野県に親戚は一切おらず、縁もゆかりもまだない。その中でこの話をすると「教育熱心で凄いね」と言われるのですが、我々はお受験と表現される小学校受験のための準備は一切してませんし、習い事は何もさせていません。そんな私たちが人伝いに学校の存在を知り、学校に触れ合っていき、家族で話し合うことで、自然に惹かれていき、結果的にご縁があり入学することになりました。

どこに惹かれたのか?

私が惹かれた点は『考え方』『仕組み』です。

『考え方』は学校が掲げている言葉のこと。学校見学・体験学校・説明会などの様々な場面で親同士の対話の時間が設けられ、その中でこの考え方をどうすれば実現できるのかを話し合ったりしました。少し紹介します。

▼建学の精神
誰もが、豊かに、
そして幸せに生きることのできる
世界をつくる。

私たちの考える「誰もが、豊かに、そして幸せに生きることのできる世界」とは、すべての人が「個」として大切にされ、それぞれの違いを認め合い、互いに協働することを通して世界平和に貢献する、自由と責任のある共同体です。この目的を達成するために、私たちは学校を設立し、学校そのものが理想の共同体になることを目指します。なぜなら、そうした環境で学んだ子どもたちこそが、豊かで幸せに生きることができる世界をつくると、私たちは信じているからです。

「誰もが、豊かに、そして幸せに生きることのできる世界をつくる。」
なんて素晴らしい世界!でも現実はなかなか難しいですよね。人は1人1人違う。豊かに感じることも幸せに感じることも違う。でも、それを願い少しでも近づいていけば世界はきっと良い方向に進んでいけそうな気がする。

▼大日向小学校が大切にする3つのこと
大日向小学校が大切にする3つのことが実現したとき、自ら「誰もが、豊かに、そして幸せに生きることのできる世界」をつくろうとする意志と行動力を持つことができると私たちは信じ、日々子どもたちと共に学んでいきます。

1 自立する
2 共に生きる
3 世界に目を向ける

そのためにこの3つを大切に。そして子どもたちと共に学んでいく。
ホント最近、子どもと会話したり子ども同士の会話を聞くと大人が忘れてしまっていたり、気づかない発見を気づかせてくれると感じています。子供をいつまでも子供扱いしてはいけない。1人の人としてどう接するべきか。って大切だなぁと思うんです。

次に『仕組み』についてです。私もまだ全容を理解しきれていないのですが、ドイツで生まれ、オランダで普及している『イエナプラン』という教育のモデルを採用しています。大日向小学校は日本で初めてのイエナプランスクール認定校です。

▼子どもたちの1日
4つの学びのサイクル

人々の自然な学習形態である4つの基本活動「対話・遊び・仕事(学習)・催し」をリズミカルに循環させる時間割で学びます。子どもたちは週の初めに立てた計画に沿って学習を進めます。

画像1

▼異年齢
イエナプランでは『異年齢』という多様性を大事にします。実際の社会でも、たとえば会社なら上司や部下などいろんな年齢層の人で構成されていますよね。それと同じ環境を作るということです。学年が変われば、自分が先輩になったり後輩になったりと、立場が変わる。早い段階でその経験をすることで、広いものの見方を身につけてほしいなと。それを常時やってるイメージですね。3年生は2年生にいろいろ教えて、また4年生になって上のクラスに上がったら今度は5年生に教えてもらう。だから誰もが助ける・助けられるという両方の立場を知ることができる。
(以下、桑原校長のインタビューより引用)

対話から始まる。遊びも大事。催しに向けて仕事する。催しの後にまた新たな対話が始まる。週初めに自分で計画を立てる。異年齢でクラスが構成される。経験がある人が教える。得意な分野がある人が教える。

なるほど。私は少しずつ学校の『仕組み』を理解していくことで、「働くことと同じだなぁ。そして、とても良い働き方・取り組み方だなぁ」と。それと同時に「この学校で過ごせるのって羨ましいなぁ。自分が通いたかったなぁ。」と思ったんです。

他にも、

・黒板はない。
・テストの点数で人に順位や点数をつけない。(子ども自身が何をわかっていてわかっていないか、テストで確認することはある)
・通知表でABCなどの評価はつけない。
・宿題はない。(宿題=残業)
・おやつの時間がある。
・運動会は自由参加。
・学童保育は保護者が運営している。
などなど。

いわゆる普通の学校との違いがたくさんあるんですが、どれもこれも理由を聞いたり考えていくと私にとっては納得なところばかり。『そのほうが本来の人間らしいなぁ』と思ったり『そのほうが自然だなぁ』思ってしまい、どんどん惹かれていってしまったのです。

もしちょっと気になるなぁという方がいたら、既に入学している保護者にライターの方がいるようで、以下体験記1~7まで書いてくださっているので、もっと詳しく知りたい方はこちらを見てみてください。

とはいえ、仕事どうするの?

基本的には新幹線通勤となる予定でした。
(このnoteを書いた時点では新幹線通勤予定でしたが、リモートワークになったので、東京には通わなくなりました。)


東京駅から75分、意外に近いんです。

画像2

飲み会やイベントなどで、帰れなくなった場合は、東京の実家に泊めてもらう予定です。また直近は新型コロナウイルスの影響で弊社は原則在宅勤務ですし、この働き方をしたことがないので色々と読めない。ただ同じ会社の人たちは既に凄くサポートしてくださっていて、とても安心できる・相談できる環境で本当に有り難いです。

私自身はこういう変化に不安を感じず、面白がって取り組んでしまう傾向があるので色々と試しながら生活してみます。果たして、子供たちがどのように成長していくのか。私たち家族は新しい環境でどうように過ごしていくのか。新幹線通勤はどんな感じなのか。などなど、またどこかのタイミングで気軽にnoteを書いてみようと思います。


移住1年目の感想は?(2021年1月更新)

移住してから約1年経ちました。当初想定していなかったことがたくさんあった1年をまとめてみました。


二段階移住で佐久穂町に引っ越し(2021年8月更新)

新幹線で通うことがなくなり、子供たちの学校や幼稚園がある佐久穂町に引っ越しました。


古民家の民泊宿を運営することに!(2022年9月更新)

改装していた古民家の民泊運営の相談を受け、この度夫婦で運営することになりました。ご宿泊の検討いただけると嬉しいです。移住や佐久・佐久穂地域周辺などのことに関心がある方であれば、お話しできればとも思います。宜しくお願いします!

▼一日一組限定の一棟貸し『古民家宿黒澤邸hanare』
https://sakuho-kurosawatei-hanare.com/

画像3

    

読んでいただき、ありがとうございました!


この記事が参加している募集

この街がすき

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?