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漱石が蔵書余白に残したメモを読みたくて、そして東北大学付属図書館 漱石文庫

前回こちらの記事で、漱石が読書中の本の余白に書き込みをしていたことを書いた。

その書き込みをどうにも読みたくて、時々あるんだが、こういうことになると私は妙にシツコイ。寝る前にもまだ諦めきれず、考えてみれば『漱石山房』や『国立国会図書館デジタルコレクション』など、ピンポイントで探しすぎる。忘れていたGoogleという広大な検索ツールを。というわけで、検索バーに突っ込んでみた。

で、見つけたのが、こちら。

東北大学の図書館?
クラウドファンディング?

クラウドファンディング自体は終了しているようだけど。

『漱石の肉筆を後世へ!』

読んでみるとこういうことであるらしい。

東北大学が所有している漱石直筆が入った書物をデジタル画像化しているらしい。さらに、その画像をインターネットで公開している(もしくは、しようとしている)らしい。さらにさらに、その画像は使いたい放題であるらしい。画像を使用する際の条件については上記リンク先をご覧ください。

問題は。

『ジェイン・エア』があるのか。

東北大学デジタルコレクションにリンクしているのでたどってみた。

すると。

東北大学デジタルコレクション

漱石文庫のデータベースに「洋書」が 1132 も!
もう、心踊る。

でもって、その「洋書」をたどってみた。

東北大学デジタルコレクション 漱石文庫 洋書

わ、わ、わ!
モーパッサンとか、シェークスピアとか!
画像つき!

期待が溢れて出てこぼれ落ちるほど。
一方で、「画像なし」というのもあったりして。

ジェイン・エアはありやなしや。
画像はありやなしや。

面倒じゃ。
絞り込み検索に「jane」を放り込む。

東北大学デジタルコレクション 漱石文庫 洋書「jane」

あ!
オースティンが!
しかも『高慢と偏見』!
画像なしやけど。

スクロールすると。

東北大学デジタルコレクション 漱石文庫 洋書「jane」

あ、あ、あ、あ、あ!
「Jane Eyre」!
ああ!
「画像なし」orz

なんか、画像なしって、まだまだたくさんorz
「Jane Eyre」の画像はいつのことだろう。
画像はないけどクリックしてみた。

東北大学デジタルコレクション 漱石文庫 「Jane Eyre」

出版地「New York」

ニューヨーク?
ロンドンでなくって?

出版年1889

漱石が英国に居たのは1900~1903年。
行く前に読んでいたのかなぁ。
出版年=購入年というわけでもないけど。

462頁

阿部知二訳は二段組525頁
吉田健一訳は635頁

日本語になると増えるのか。
あるいは文字が大きくてスペースを取るのか。

書き入れアリ、傍線アリ、サインアリ

ああ、ああ。
「残酷すぎる、読むに堪えない」とか
「なんということだ」とか
「悪い、悪い、悪い男だ」とか
「当然だ、俺だってそうする」とか
この書き入れに書いてあるのかなぁ。

読みたいなぁ。

試しに最初のモーパッサンを見てみると、あるある、書き込みが。本文より書き込みの方が多いのかというくらいに、ある。走り書きなので読みにくいが。

面白イ。然シ要スルニ愚作ナリ。
モーパッサンは馬鹿ニ違イナイ。

どへー!
「愚作なり」「馬鹿に違いない」って!
なかなか辛辣なんである。

それにしても。
画像は一枚だけなんかなぁ。
全頁・・・というわけにはいかないのか。
それともこれから増やしていただけるのか。

それはともかく。

読みにくい。

いや、その、画像の操作性がイマイチで。
いやいや、イマイチどころか、イマニ、イマサンくらいで。
スマホやからか。
悪いのはブラウザとか。

改めて、別のプラットホーム、別のブラウザで試してみよう。

多分。


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