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知識を増やすより、大切なこと

人生がうまくいってない時ほど「知識」がほしくなる。資格を取ったり、習い事をはじめたり、為になる本を読んだり、知識を増やそうとする。

だけど、

知識を増やすほど人生は迷宮入りする。


離婚したとき、私の人生はどん底だった。這い上がるためにいろんな知識を貪り集めた。投資、ビジネス、マーケティング、聖書、心理学、スピリチュアル・・たくさん勉強し、たくさん知識を頭にいれた。


おかげで自信がもてた。


当時は自信ゼロ以下だったので、知識で得た自信は心地よかった。もう大丈夫だと思った。だけど、やっぱり、人生は思うようにならない。嫌なことも、悲しいこともたくさんやってくる。そのたびに、あったはずの自信はあっけなく消えて不安に襲われた。

「まだ、足りない?」

足りない知識を補うために、セミナージプシーになっていった。そこでは、新しい自信がもらえたが、またすぐ消えてなくなった。

毎日が、不安の雲に覆われていった。どれだけ知識を増やしても、不安の雲はなくならない。それどころか、雲は濃い霧になっていく。


「なぜ?」を考えた。10年ずっと考えた。

考えた結果、集めた知識はただのゴミだったと知った。どこかの、誰かの、知識を集めたところで、それは、ただのゴミだったのだ。

もちろん、知識を増やすことが間違いではない。全部が全部、ゴミじゃない。知らないことを知ると世界が広がるし、何より、自信が持てる。

人生を謳歌するための絶対条件

不安を晴らすにも、人生を謳歌するためにも、絶対条件があるとすれば、それは「自信を持つこと」だろう。

自信を持つために、「知識」だけを増やすことが必要な時もある。集めた知識が、たとえゴミでも、宝のように思える時があってもいい。

だけど、そこで得た自信が、本物なのか、ゴミでできたハリボテなのか、早い段階で気づいたほうがいい。


ハリボテの自信

ゴミの知識でできたハリボテの自信は、すぐに崩壊する。崩壊するたびに、新しく、もっと立派な知識がほしくなる。このループは永遠に終わらない。終わりのないラットレースだ。ハリボテの自信は、不安な現実を永遠に作り続けていく。


知識の勘違い

さらに厄介なことがある。「自己顕示欲」だ。知識を持つと自信がつく。これは本当に素晴らしいことだけれど、注意しておかないと自己顕示欲に殺される。


知識を得て、資格を取って、〜認定講師や、〜卒業生など、立派そうな「肩書き」を手にいれると、それだけで「価値のある人間だ」とかんたんに勘違いする。


誰かの役に立ちたいという嘘

「誰かの役に立ちたい」という美辞麗句が、エゴの声だと気づかなくなっていく。本当は、「自分が褒められたい」「自分が認められたい」「愛されたい」と叫ぶエゴの声。その声を隠すためのメイク術ばかり上手になる。ハリボテの自信で、ハリボテの自分を、厚化粧に生きはじめる。

やがて、人間関係は壊れはじめる。人生が迷宮入りしていく。そんな人が、周りを見ると一定数いるように感じる。厚化粧になりがちな私は気をつけようといつも肝に銘じていることだ。


不安をなくして、人生を謳歌するにはどうすればいいか?

あれからずっと考えている。今のところ結論は「知識」はいらない、というよりも、知識「だけ」ではダメということだろう。知識より重要なものがある。それが想像力。

知識 < 想像力


想像力を持つと、他人の受け売りでしかなかった「知識」が自分のものになっていく。そして、自分の哲学が誕生する。

知識には限界がある。だけど、想像力は無限だ。宇宙が永遠に広がるよう、想像力は永遠に広がっていく。


人生を謳歌できる人とは

知識だけの人は、頭でっかちでつまらない。
想像だけで生きる人は、口ばかりで実りがない。

だから、両方が必要だ。知識と想像力、ふたつをバランスよく持つ人は自分の哲学を持つ人。

哲学を持つ人は、自分らしくあれる人だ。自分らしく、不安をなくし、自分らしく、人生を謳歌できる人。


哲学を持つ人は、自分らしくあれる人だ。
自分らしく、不安をなくし、
自分らしく、人生を謳歌できる人。


想像力を広げよう

想像力を広げるには、HowよりWhyと仲良くすることだろう。「どうやって?」を考えていると、知識に頼りたくなる。答えのない「なぜ?」を考えると勝手に想像力が広がってくる。


なぜ、彼はこう言うのか?
なぜ、私はこう感じるのか?
なぜ、世界はこうなのか?

答えを求めないで、正しさを追わないで、もっと考えることを身近にしていきたい。

広げた想像力にのっかってれば、どんな逆境も、乗り越えられるパワーになるのだから。


一度きりの人生

どうせなら、不安の雲で覆われ生きるより、カラッとした青空のもと、生きていたい。

本物の自信と、本当の自分で、人生を丸ごと謳歌していきたいと私は思う。


さいごに

あなたにとって、想像力が広がる瞬間はどんな時ですか?

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