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読書記録『ここじゃない世界に行きたかった』

今日は、最近読んだ本についての感想を書いていく。
今回読んだ本は塩谷舞さんの『ここじゃない世界に行きたかった』。
文庫本になったので早速購入した。


本の帯に、「この本がどうか、あなたにとっての『視点の異なる友人』となれますように。」と書いているように、新しい気づきや言葉を与えてくれた。

正解を求めず、自分で調子を確かめていく

特に印象に残った1つが『先に答えを知ると、本質に辿り着きにくくなる』というエッセイ。
インターネットで検索すれば、答えやオススメが簡単に出てくる現代。
そんな中で著者は、感じる、考える、知る、考える、そして文章にしていくことを大事にしているそうだ。

毎日ころころと変わる、つかみどころのない自分の状態を確かめていく行為は、正解もないし、終わりもないし。お茶を飲みつつ文章を書いて、自分の内側を確認してやるといった”ご自愛”を、おばあちゃんになるまで続けてみたい。

『ここじゃない世界に行きたかった』より抜粋

私もなんでも答えを求めてしまうし、上手な答えを答えようとしてしまうからとってもわかる気がする。
でも、著者が言うような、毎日ころころと変わる自分の状態を確かめていく行為を確かめて、認めるという行為を私もとっているかも…!と思ったのでこのエッセイにビビッときたのかもしれない。

それは、毎朝のヨガだ。
ヨガはもう10年ほど続けていて、今も毎朝ヨガをしている。
特に今は妊婦なので、出来ないポーズも多い。
そのポーズをとろうとする度に、「そうだよなぁ今妊婦だもんね」という気持ちになる。
正解を求めてかっこいいポーズをしようとも思わないし、はたから見たら変なポーズに見えるかもだけど中途半端なままのポーズでも自分が伸びていて気持ちいいと思ったらOKと思っている。

まだ答えを求めがちな自分がいるけれども、ヨガをしているときだけは自分の身体に正直になって、
そのときの自分の状態を認め、確かめていこうと思った。




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