大物芸能人から言われた”一言”(22)

~ 概要 ~

私は、ある大物芸能人から、『あなたに会うために、これまで生かされていたのだと思う』と大変ありがたい言葉をいただいた。これは、日本を代表する俳優から、サラリーマンである私がそんな言葉をいただくまでの出来事を記したメモである。

第3章の概要 ~未来を担う若者たちを築く塾~

平安な世界を創るため、私は、「未来を担う若者たちを築く(育む)塾」を創ることを決めた。そして、2018年2月15日に、多くの方々の協力のもと、「お金」を一切絡めない、「心」で繋がり、「心」で進める塾を開講した。
初年度は、試験的に多くのことを試み、塾の方向性・内容を高める年とし、実施していくこととなるのであった。

「中学生の私」

平安な世界を創るため、2018年2月15日に、「未来を担う若者たちを築く塾」を創設した私の中学生のころを振り返りたいと思う。

中学の時、都内では暴走族が終わりかけ、チーマー、ギャングなどが生まれる変わり目であった。

暴力団や暴走族には、男気というものがあり、義理や人情があったと思うが、私たちの時代には、義理や人情がなく、質の悪い「卑劣さ」が増していった時代であった。ハングレが生まれる前の予備軍であった。

私の同級生には、シャーペンの芯1本を折ったら、一万円を請求する卑劣な輩や、集団で一人をイジメる輩など、拳で殴り合うのではなく、卑怯な手段で相手を陥れるというのが主流となっていた時代だ。

そんな中、私は浮いた存在であった。

イジメている奴らを見ると、腹が立ったが、集団で来られたら敵わないことも分かっていた。そのため、集団の中の中堅クラスに目をつけ、一人、また一人とボコボコにしていくことで、相手を怯ませる戦略をとった。

しかし、その結果、私の周りからは、一人、また一人と近づく者は減っていった。そして、気が付くと、私の周りには、誰一人、近寄ってくる者がいなくなっていった。私は、一人となってしまった。

「力(恐怖)では、何も救えない。何もできない」
「暴力は、人を傷つけ、遠ざける」

ということを学んだ。そして、暴力では、誰一人として、幸せになんてなれないことを、身をもって学んだのであった。私は、弱い人間だったんだと思う。弱い人間だからこそ、護身具にナイフを毎日持ち歩いていた。そして、私の周りに誰もいなくなって心の底からダメな自分に気が付き、反省をし、高校生になるときに、暴力は絶対に振るわないと誓った。

また、本当の強さを知ったのが、私が二十歳の時であった。私は、母の死とともに、本当の強さとは何かを知った・・・

「強さとは、力ではなく、相手を想う優しさ」

次回に続く・・・

<余談>

前回の余談の続きであるが、男気溢れる社長と、化け物である副社長に呼び出された私。

化け物の副社長の地元のカフェに呼び出され、訪れた私。

薄暗い店内の一番奥の席に座っている化け物のテーブルを見つけ、そのテーブルの席に私は腰を下ろした。

化け物は、口を開いた。あなたは、社長と私のどちらの味方なんだと。

私は答えた。私はどちらの味方でもないし、どちらの味方でもあると、話をした。そして、その理由も伝えた。
さらに、あなた(副社長)と社長とで話し合って、この先をどうするべきか決めていくしかないと思うことを伝えた。

化け物は、私の話に納得し、「わかった」と一言。さらに、「今後も一緒に進めて(活動をして)ほしい」と言われ、話が終わった。

私は、私が思う気持ちにいつもまっすぐに回答するようにしている。また、そこに、自分の欲は絡めないようにしている。第三者的な立場から、何が善くて、何が悪いのかを、純粋に判断するようにしている。そのため、私の話すことは、大きく誤る(間違える)ことは少ないと考えている。だから、化け物の副社長も突っ込みどころがなく、納得したんだと思う。

しかし、その後、事態は急変することとなる。この時、男気溢れる社長が急死するとは、私は心にも思っていなかった。

次回の「余談」に続く・・・

第一章のあらすじ

大物芸能人から言われた”一言”(7)を参照ください。

第二章のあらすじ

大物芸能人から言われた”一言”(18)を参照ください。

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