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そら豆しとる厳島

G7広島サミットが終了。
はっきり言って、何の重みもない茶番でしたな。
まったく興味がないので注目していませんでしたが、聞く所によるとサミット開催中は宮島への渡航が停止されたとか。観光でもっている島なのに迷惑なことですな。
のこのことゼ連スキーとかいう大統領が急に来日したということですが、戦争している国の大統領がどうして、彼方此方と外遊ばかりしているのか?そもそも本当に戦争しているのか?
G7前ですが、ダキシ総理はウクライナ訪問。巨大杓文字を贈りましたな 。
「敵を召し取る」だとよ。
あほか?
ゼ連スキーが日本語、しかも、そんなしょうもない駄洒落を理解出来ると思っているのか?
宮島こと厳島、確かに杓文字が名物です。ということで、厳島について妄想しながら、杓文字と言えばご飯だろうということで豆ごはんを作った記録。


材料

蚕豆 10本
昆布 5センチ
塩麹 大匙1
米  2合

ソラマメって漢字では空豆或いは蚕豆と書くんですね。カイコマメ?

厳島神社が鎮座する厳島。一般的には宮島と言った方が通りはいい。瀬戸内海に放り出された山塊といった風情の島。古代より聖地とされ、鎌倉時代初期までは禁足地。つまり一般人の立ち入りは禁じられていました。
神の棲む島ということから、死の穢れが嫌われ、島で死人が出ても対岸に送り出して、島内では葬式も許されない島でした。


蚕豆を鞘から出す。大きくて立派な豆。

推古天皇元年(593)に創建と伝わります。
土地の豪族、佐伯氏が神託を受けて、市杵島姫命を祀る社殿を建てたのが始まり。と言われているのですが、実際にはそれよりも遥か昔から聖地として崇められていたのではないかと思います。というのも超古代の文字、つまりペドログラフを刻んだ岩も島の中央、弥山に存在。

平安時代には空海もこの地で修行したと言われており、弥山山頂の本堂には1200年以上も「消えずの火」が守られています。空海の俗世での名前は佐伯真魚。厳島神社を創建したのは佐伯氏、神職は代々、佐伯氏が務めてきました。ということは空海も縁に連なる?
旅行業界に居た頃、宮島には何度も行ったのですが、ツアーでは厳島神社の周辺観光だけで弥山までは行きません。プライベートで訪れたことはあるのですが、宮島まで来たら是非、弥山を訪れて欲しいものです。

炊飯器に米、水、蚕豆、昆布を入れて炊く。30分以上は浸水させるべし。

平安時代末期、厳島神社は大きく変貌。平清盛が厚く信仰したから。
夢で厳島神社を信仰すれば、一門繁栄間違いなしとお告げを受けて、莫大な資金をかけて大改修。現在、見られる壮麗な形式に整えました。
シンボルとも言える巨大な鳥居もこの時に建てられたのが最初。鳥居は地に埋め込まれている訳ではなく、置かれているだけ。社殿も同様、礎石の上に建物が置かれている。海に浮かぶ姿は本当に浮いているとも言える。
夢のお告げではなく、本当は佐伯氏と平家が結びつきを強くしたことから厳島神社も崇敬を受けたのではないか。特に清盛は日宋貿易を推進していたので、瀬戸内海を無事に通らないと交易が成り立たない。地元の豪族達と結びつき、その守護神を保護したのではないか。


炊き上がった。

市杵島姫命、田心姫命、湍津姫神の宗像三女神をご祭神としている厳島神社。
死の穢れを嫌う神域なのですが、ここで大量の血が流れる戦。それが毛利元就の生涯最大のハイライトとも言える厳島の合戦。詳しくは以下をご覧下さい。↓

合戦の後、元就は血で汚れた社殿は海水で洗い清め、血が沁み込んだ土を削り取って海へ捨てたそうです。勝つために止むを得ず、島を戦場にしたものの、神に対する畏敬は忘れてはいなかったということ。
元就は陶を厳島におびき寄せるために囮の城、宮尾城を築いたといいます。
現在、宮島に渡り、フェリー乗り場の近くの丘が城跡と言われていますが、行ってみた所、かなり狭い場所であり、本当に此処に何百人という城兵が籠れる城があったのだろうかと疑いたくなる。当時とは地形が変わっているのかもしれませんが。
厳島合戦の記録は毛利家側にしか残っていません。敗れた陶や大内は滅亡したのだから無理もないかもしれませんが、歴史は勝者が書くものであることが実感されます。
敗者の記録が残っていれば、違った見方や隠された事実等があると思うのですが。


昆布を外してよく混ぜる。

何が言いたいかというと、情報や記録は一方からではなく多方面から見た方がいいということ。
歴史の中に見る戦だけではなく、現在進行中とされている戦争を考えるについても同じ。私はテレビは見ませんが、新聞では毎日のようにルシアが悪い、ウークラーナ可哀そうの一辺倒。戦争とは善悪二元論で計れるものではないと思います。それなのに一方的に片方に与して、ろくに自国民に諮ることもなしに防弾ジャケットだの戦車だの武器だの供与を勧めようとしているG7サミットとやらは何なのか?
彼等は戦争を止める方策ではなく、如何に戦争を継続するかを話し合っているのではないか?その方が儲かる人がいるからという出来レース。
新聞は無批判にそれを礼賛しているように読めてしまう。きっとテレビではもっとトーンが強いのだろうな。テレビ自体を持っていないので確かめようもないが。


そら豆しとる厳島

蚕豆が大きくて食べ応えあり。塩麹が甘味を引き立てる。昆布の出汁もよく効いている。
おかずなしでも、これだけで食事になります。
蚕豆にはタンパク質やビタミンCやB群、鉄分も豊富。

人払いをした厳島で首脳達が集合写真。何やら不自然な感があり、合成ではないかという意見がTwitterにありました。
広島でもかなり交通規制等が行われていたとか。人を近付けないようにして、どんな悪だくみ、いや会議をしていたのか?
血の穢れを嫌う島で戦争継続を話し合ったかもしれない人々には、いつか神罰が下るかもしれないと妄想しながら、そら豆しとる厳島をご馳走様でした。

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