世にも奇妙で伝えたくない無駄なこと
最初に断っておくと、これは本当に意味がなく、無駄なものです。
たとえ、読み終わっても何も残らないし、始めから終わりまで何も言おうとしていない。ましてや、伝えようともしていない。
ただ、夏が終わり、秋が始まらない、空白の季節だからこそ書き残しておくこと。
今日もまだまだ蒸し暑い。
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もしも、どんなことがあっても死ぬことはないという体を手に入れられるのならば。
とりあえず、深海に行ってみたい。
暗くて、どこまでも沈んでいって、ぞっとするぐらいに大きな海洋生物に出会って。
全身サブイボだらけになりながら、そのままぶくぶくと沈んでいきたい。
上を向いても、下を向いても、右も左も、どこを向いても真っ暗な世界。
ツーンとした、耳に響く孤独な音を確かめながら、どんどんと深みにはまっていく。
行くのなら、いっそ裸足のまま。
足の指の隙間をそっと通っていく、プランクトンの死骸を感じながら。
くたびれたTシャツとパジャマがわりのハーフパンツを履いて、上か下かもわからないままひたすらに海をくだっていく。登っていく。
そうしてようやく海底につけば、すこしばかりの圧力に辟易をしつつも、そっと目を閉じて体を宙に浮かべる。
そこで星を見る。
空の下から眺めるそれではなくて、布団の中で強く目をつぶれば、いつも流れてきたあの星。
宇宙はきっと、まぶたの裏のように。
深海もまた、真っ暗な世界に星が浮かぶ。
こんにちは、こんにちは、こんにちは。
明日からもまた、どうぞよろしく。
サポートいただきましたら、もっとたくさん書くために美味しいご飯を食べます。よろしくお願いします。