ひとり暮らしの実家の父にiPadを勧めて、なんとか使ってもらうように色々と設定をした記事を以前かいた。

しかし、色々試してもらった結果、「ワシはどうもよー使わん。」←広島弁
と言う事で、一旦投げだしてしまった８２歳じーさん。
ただ、今後のきたるべき遠距離介護に備えて出来る限りの事をしておきたい私は、まあまあ、そう言わずに頑張ってLINEのビデオ通話だけでも使ってみようと励ましたり、煽たりしながらなんとかやってきた。
弟二人にも、ライングループ通話を声掛けして、全員が揃うことはないが、時には画面越しにグループトークをしたりして、ひとり暮らし父は少し心強いようだ。一対一のビデオトークだとスマホでもいいのだけど、グループトークだとやはり画面が断然大きいiPadがよい。

グループトークの参加の仕方がわからない当初は、さらに家の固定電話に電話をかけて説明しながらLINEグループトークに参加してもらったりしながら何とかやってきた。

しかし、困るのがiPad LINEはひとつのアカウントからの2台目の接続のせいか、なぜか時々勝手にログアウトされてしまう事だ。
その度に、QRコードでログインし直してもらうのだが、毎回父は手順をわすれて大騒ぎとなる。
「まあええわ、今週は小さいけどスマホで。」
そして、その後私が時間がある時に、また、あれをこーして、これをこーしてと、電話越しに説明して再ログインしていた。弟達はそんなに暇じゃない。

しかし、前回またログアウトされた時、父がどうしてもQRコードを上手に読めず何度やってもログインできなくなってしまった。もうアイピーは諦める。と言う父。なぜかiPadのことを、アイピーと呼んでいる。いや、諦めずにもうちょっと頑張ろうと励ます。

あまり長時間やると疲れるので、今日はここまでね。と電話を切り、色々と原因を考える。次の日、またトライするができない。しかも、スマホが、朝突然凄い音で鳴りだして、困って、メチャクチャに押したら止まったと言う。
ウーン、いろいろ触っているうちに、なんかアラームの設定をしてしまったのかも。それ、オフにしないと毎朝なるかも。設定を開いて、確認してみよう。と電話で聞くも、最早、設定のアイコンがどこかもわからなくなっている。
とうとう父が、もう無理じゃ。明日、電器屋に行って聞いてみる。と言い出した。
電器屋は、そこまで親切にはしてくれない。ちょっと前まで、親切に色々してくれた女性の店員さんがいたのだが、その方が転勤になり、それ以降は、そんなに親切な店員さんはいないのだ。そりゃそうだろう。高齢者がやたら多い街なので、いちいち相手にしていたら日が暮れるだろう。docomoショップも、予約が必要だし、多分、父は何に困っているか上手に説明できないだろう。一度で用事が済むとも思えない。しかも、我が家は瀬戸内海の島なので、直ぐ着くとはいえ渡し舟に乗り、免許返納しているので自転車で往復する事になる。そして多分、一発解決とはならないだろう。
ウーン、困ったね。
無言で悲しそうな父。電話越しなので、これは私の想像。
「じゃあ、スマホとiPadと充電の線を、私に宅配便で送って！」
「わかった、そうする！」
「宅配便が突然鳴り出したら困るから、電源はオフにしてね」
「よし！」
ホントに電源切れてるかな？と思ったけど、ちゃんと電源切れてるスマホとiPadが古タオルとプチプチで厳重にグルグル巻きにされて送られてきた。遠く離れていても、宅配便だと次の日届いた。ありがとう、クロネコヤマト。
そして、無事にLINE連携が終わった。
じーさんのスマホがアンドロイドで、私達のがiPhoneなのでこちらの不慣れで遠隔サポートに失敗したようだ。アンドロイドスマホに途中で変な通知が現れて、いちいちそれに惑わされていたようだったので、それらの通知をoffにして、さらに要らなそうなアプリを消した。

弟達には、今週のグループトークはお休みですと伝えた。

そうだ！
私達兄弟はみんなiPhoneかiPadつかっているので、今度FaceTimeも使ってみよう。LINEがログアウトしてしまって復活出来なくても、いけるかも。
じーさんに、機器を送り返したら、今度はそちらもトライしてみようと思います。
バーミヤンで猫型ロボットにビビり、無人会計機で失敗してしまうIT音痴な私が、おじーさんのテックサポートとは。
だいぶポンコツだけど、頑張れ、私！頑張れ、じーさん！