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日本の英語教育に関してのモヤモヤ・・

早期英語教育・おうち英語に対してのモヤモヤ

0歳から、1歳から、2歳から、英語に触れてた方がいいのはわかっています。
日本語で覚えたことがいっぱいになってから次の言語を入れると、2言語間の知識の差を埋めるのも大変だし、理屈なしで小さい頃から英語の音声を聞いて話しかけてくれる人がいた方がいいに決まっています。
でも、100万円の教材を、そのために各家庭で負担するのって、本当に必要?  1歳2歳で、英語に反応して動けたり英語を少し口に出すこと、そこまで大事かな?そのために日本語の動画は禁止、とか、親の努力や心労がいっぱいあるの、どうしても割りに合わない気がしてしまう・・。

これは私が考えた語学習得の法則なのですが、子どもの言語能力は、【家庭・学校・地域】の3つのうち、2つを占めている言語が一番育っていくのだと思います。

日本に住んでいて小学校からは公立だから、幼稚園時期に英語幼稚園にしておこう、赤ちゃん期には家庭と地域しかないから、家庭を英語にしよう!というのは、理にかなっていると思います。
だから、おうち英語を選ばれる方、いいと思うんです。でも、我が家はやらなかったし、今もう一度やり直すとしても、おうち英語と呼ばれるものはしないと思う。。

ああだこうだ細かいことをドラフトしているのですが、なんだか微妙でまだ下書きに置いています。。


文科省主導の学校英語教育(新学習指導要領)に対してのモヤモヤ

中学卒業でA1、高校卒業時にA2レベルを目指すって、目指すレベルが低すぎる!
そして、学校の英語科ですべきことは「言語活動を通して英語でコミュニケーションする」こと、に絞っているけれど・・・小学校中学年までならそれでもいい、でも、高学年以降は、書いてあるものを読んで英語で情報を取ってこれる力、それからやっぱり恥ずかしくない程度でいいので書く力もつけてあげたい。それに、そもそも日本語でも、「自分の気持ちや考えを表現する」力が足りていないので、そこも英語で話せないポイントだと認識して欲しいです。。

それから、学校英語だけで、「母語を習得したように」たくさん英語でやりとりをして、英語を身につけましょう、、という方針も、いろいろなことを無視していて、とても効果のある方針とは思えないのですが。

文科省の出しているMEXTという授業動画も、先生たちが頑張っているのはわかるのですが、、目標とか理想の授業として出すものと言えるのかは、どうなんでしょう。。。ちゃんと通じる発音でコミュニケーションができるように導いてあげた方が、いいと思う。。

文科省も、現場の先生も、頑張っているのはもちろんなのですが。余計なことや大回りが多い気がします。大きな団体で物事を決めるのってやっぱり難しいのでしょうけれど。。
そもそも、小学校は英語専科にしましょうよ!なぜできない〜?(予算って回答はもういや・・)

ネイティブを頼らず日本語英語を広めよう!に対してのモヤモヤ

「日本人は日本人英語でいい!自信を持ってアクセントのある英語を話していこう!日本人の先生が教えていこう」という方針の研究会があります。

「日本人アクセントがあっていい、ネイティブ英語を追求する必要はない」ことは、まったく同意です。でも、理解してもらえない英語だと、結局コミュニケーションが取れないんじゃないか、、開き直って日本人の英語を理解せよ!となると、やっぱり世界から取り残されてしまうのではないでしょうか。
今文科省のMEXTに載っている授業動画の先生方の英語も、なかなか英語人からは聞き取ってもらいにくいんじゃないか、、というものもあります。こどもたちが学んでいく場として、もう少し一定のレベルで、子どもたちが習ったことを英語人に対して使ってバッチリ通じるものを提供できないでしょうか。

世界標準で成功した外国語としての英語指導を見習って、いいと思われることを世界標準のままやったらいんじゃないかな、と思います。英語のことは英語人に聞いた方がいいから、いてくれるならALTも、ちゃんとトレーニングをした上でもっと活躍してもらっていいと思うんです。予算も大元でつけてもらって。

私はレッスンでは、私が英語を教えるというつもりはまったくありません。私は英語ネイティブでもないし、英語力がものすごく高いわけでもありませんから。
でも、最短で子どもたちに英語を理解し使えるようにサポートしています。
どうするかというと、英語自体は、見ているビデオやマテリアルの音声や文章が教えてくれるのです。私はそれを、子どもの発達と関心に合わせて用意して出していく、コンサルでファシリテーターです。
日本語との違いなんかを伝えたり、わかりにくい文法をかみ砕いて説明してあげるのが私の役割で、文法用語など難しい言葉は使わないでもできます。
だから、日本の学校の先生も、自分で授業を組み立てながら、ティーチするのではなくヘルプする立ち位置で英語を教えることができるのです。この方法、公立学校に広めたいです。

それから、これは別の団体の話ですが。
「やさしい日本語」が最近浸透してきて、活動が大きくなってきていてすごくいいなと思っていたのですが(前から注目して応援してました)、ウェブサイトをよく読んでビデオをたくさんみると、ここは日本だから「英語じゃなくていいんです、日本語でいいんです」というのが全面に押しだされているのにおどろきました。

日本に住む外国人とのコミュニケーションに「やさしい日本語」が第一なのはもっとも!と思うけれど、今後欧米からの旅行者も増えるだろうし(デイビット・アトキンソンさんもその戦略を国に対して提唱しているとおり)、アジアでも、中国や韓国では若い人は英語話せる人がぐんと増えましたよね。
日本人は、やさしい日本語を学んで使いつつ、英語もきちんと学んで、簡単な英語でも必要に応じてツーリストに対応できたら、より日本という国は海外から旅行するのに魅力的な国になると思います。

韓国のように塾産業で英語教育をどんどん進めよう!にモヤモヤ

日本の子どもたちは本当に忙しい。見ていてこっちまで辛くなる。
だから、これ以上放課後に子どもらしく自由に過ごせる時間を奪わないであげたい。塾通い、英語のためにまで、しなくていいのに。。
しかも、塾にお金を使える家庭とそうじゃない家庭の差が広がって、貧富の再生産がどうにも止められなくなる。
塾代を払ってもらえる家だって、本当なら家族旅行に使いたいお金だったりするし、「あなたの塾代こんなにかけてるのに!」なんて言葉を親から子どもに聞かせたくない(でもきっと親の感情としては出ちゃうでしょう?)。

英語は国語や算数のように学校できっちり教えてできるようにするべきだと、すごく思います。(中国のように?ということになってしまうけれど)

そんなにたいそうなことじゃないと思うんです。
バイリンガルにならなくても、ある程度、英語でコミュニケーションが取れて、情報を英語でも取りに行けて、エラーはあっても自分で英語でメールや何かが書ける、そのくらい。

学校で週4時間以上も英語の授業があるなら、絶対できる。
今まで、母数は多くないですが、普通の日本の小中学生の英語学習をサポートしてきて、そう思えます。

学校現場に、ボランティアか、できたら有償で、各教室に4人くらいの英語人(日本人でも外国人でも)をつけて英語の授業ができたらもっといいのですが。予算、子どもの英語教育は国としても優先事項でしょう?つけて欲しいなあ。。あるいは地元に協力してもいいよという人材、埋もれているんじゃないかなあ。


その他ぽつぽつ考えていること、ひとつひとつのモヤモヤを掘り下げたことがいろいろあり、志を同じくする素敵な方々と、時々お話させてもらったりしています。

具体的に、できるところから、なにか活動できたらと考えています。


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