見出し画像

王冠をいただきたい

ガージェリーと言えば、専用オリジナルグラスの「リュトン」を思い浮かべる方が多いと思う、というか、そうなるようにブランドづくりをした。ガージェリーの名前を思い出せなくても、リュトンの形は記憶に残る。

このリュトンがガージェリーの「顔」であると言っても過言ではないのだが、これがとても個性的であるが故に、飲食店それぞれの考え方で、敢えて他のグラスを使用される場合もあるし、スペースやオペレーションのご都合上、使用が叶わない場合もあるのが実情だ。もちろん、リュトンを使用していなくても、お店の方が自信を持ってガージェリーをサーヴされていることは間違いないし、僕らもそれを承知してガージェリーをお店に託している。しかし、それでも、メニューにガージェリーの文字を見つけ、リュトンを楽しみに注文されたお客様が、リュトン以外のグラスで提供されたことを残念に思う場面もあることは否定できない。

そんなシチュエーションを少しでもカバーして、逆に少し楽しくするようなアイデアがある。ガージェリーの一部でありながら、お店でお客様があまり目にすることがほとんどないものに光を当てる。

それは、王冠。

かわいいでしょ。

このイラストは、ガージェリーのロゴやラベル、リュトングラスをデザインした太田益美さんによるものだ。

お店で瓶の飲料を提供する際、通常こういった栓は抜いた状態でお客様に出す。だからこの王冠をお客様が目にすることはあまりない。でも、せっかくこんなにチャーミングなガージェリーの一部を、お客様に見ていただかないのは少し残念なことだと思っている。

お取り扱いの飲食店には、お客様がガージェリー瓶をご注文された際には、瓶やグラスの横に「リュトン」の分身であるこの王冠をそっと添えて出してみてはとオススメしたい。ボトルワインの提供時にコルクを渡すのと少し意味は違うけれど、あの感じで。


逆に、お客様が、お店の方に「ガージェリーの王冠をください♪」なんて声をかけるのも良いと思う。そこから、お客様とお店の会話が弾めば、それこそガージェリー冥利に尽きるというものだ。

ガージェリーは、少しでも外飲みを楽しくするお手伝いができればいいなと思っている。飲み手とお店のストーリーに寄り添いたい。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?